こーんにちはー！一二三です☆

おぉ！いろんなガロサイト様で今夜は七夕祭りですね！素晴らしい゜*。(*´Д`)。*°
一二三もやっと自分の宿題が終わりましたのでｗこれからじっくりと二度参りの旅に出たいと思いまーす！

イエーイﾟ+｡:.ﾟヽ(*´∀`)ﾉﾟ.:｡+ﾟ

最近、本当にたくさんの方が素晴らしい作品を書きまくっておられるので一二三ほくほくですｖ
きっと皆様もほくほくだと思います！ｗｗ


しかしながら「あああああの！；ふぁふぁふぁファンです！」なんてお声をかけたいけれどもそれが出来ないチキンな一二三。。。
ファンレター送るのって恋文送るのに似てる気がします・・・！←それは一二三が変態なだけｗ

いえ～、ほんとにもう！拍手メッセージやコメント送ってくださる方に心の底より感謝ですよ！
いつも本当に嬉しいです☆

さて、今日は七夕♪

皆様、良い七夕をお過ごしくださいね！

～今日の懺悔室～

・混ぜるな危険
・いろいろと残念
・「一二三！もっとまじめに書きなさい！」
・鋼カオは今日も平和です！（о´ω｀о）

以上、ばっちこーい☆と言う方は「つづき」クリックで小説　『七夕てるてる』へどうぞｖ

 

 
 
「・・・しょうがないな。
　7月7日は統計からいって雨の確率が高いらしい。」
 
「む～～～」
 
 
ばっちり用意の整った笹竹を持って軒先に出たカオルは頬を膨らませる。
 
色とりどりの短冊で飾られたそれをバシンと俺に向けた。
 
だからいい加減天気の悪さで俺に文句を言うのはやめろ。
 
「なんで～？
　去年も曇りだったし。
　これじゃ、いつまでたっても織姫も彦星も逢えないじゃない。」
 
昔話の詳しい内容までは記憶にないが、確か二人は仕事をサボったために離れ離れにされたのではなかったか。
だとしたら自業自得だ。
 
などとカオルに反論しようものなら、向こう2・3日は口をきいてくれないだろう。
機嫌の悪さの矛先を、こちらに向けられてはたまらない。
 
見かねた執事が屋敷の中から声を掛ける。
 
「まぁまぁ、カオル様。
　とりあえず七夕飾りは居間に飾りましょう。」
 
「居間で願いが天に届くの？」
 
口先をとがらせてカオルは拗ねる。
 
「諦めろ。
　それとも天井に風穴でも空けるか？」
 
無茶なことを言っていると自覚があるのにカオルは諦めが悪い。
 
「だって酷いのよ～！
　てるてる坊主だってこの日のためにたくさん作ったのに・・・。」
 
「て・・・てるてる？？；」
 
またカオルは訳の分からないことを。
 
「あ、鋼牙知らないんでしょう？
　ちょっと来て！見せてあげる！」
 
そう言うとカオルは笹竹を俺に押し付けると、階段の方へと走って行った。
 
「おいっ・・・」
 
結局、七夕飾りどうするんだ・・・。
やれやれと息をついて無数に括りつけられた短冊を眺める。
 
カオルの書いた一枚が目に留まり、俺は肩に入っていた力が緩んだ。
 
“YESウーマンになる！”
 
・・・なんだ、それは。と呆れもするのに、口許は笑ってしまう。
 
カオルが俺の世界に歩み寄る努力をしてくれているなら、俺も努力をしよう。
それは時折、面倒だし煩わしいがカオルのやかましさは不思議と嫌いじゃない。
 
―「鋼牙！なにしてるの？早く！」
 
・・・・嫌いじゃないんだがな。
 
階段上の手すりから急かす声に、内心は喜びつつ言葉はやはり素直とはいかなかった。
 
「俺に指図するな。」
 
 
バサバサと笹の音を立てながらそれでも階段を上る俺を、カオルはニコニコして見つめていた。
 
 

   
 
 
 
「うわ！？気持ち悪っ・・・！」
 
 
失礼しちゃうわね。
仮にも婚約者の部屋を見て、第一声がそれってどうなの？
 
こーんなにたくさん居て可愛いのに！
 
晴れの願いを込めて、たくさんのティッシュを犠牲に作り上げたてるてる坊主は数十体。
もちろん窓際にも首元を糸で縛って吊り下げた子が5体ほどいる。
それだけじゃ願いが届かないとおもって、顔もみんな違うし色だって塗った。
 
色とりどりで可愛いのに、気持ち悪いとはひどいんじゃない？
 
床に転がるそれらを鋼牙が一つ拾い上げた。
 
 
「・・・呪（のろ）いか？感心しないぞ。」
 
「違うわよ！
　晴れてほしい日の前に、テルテル坊主を作って窓辺に吊り下げてると、願いが届いて晴れになるおまじないです！」
 
えへん！と胸を張って教えてあげると、鋼牙は神妙な面持ちで窓辺を指さす。
 
「絞首刑がか・・？；」
 
素朴な鋼牙の疑問は、確かにそうとも取れる光景だ。
 
「・・・・。
　そ、そうよ！てるてる坊主たちは犠牲になったの！；」
 
もはや苦し紛れだった。
 
「確かに・・・。
　これだけの犠牲を払っても晴れなかったのなら、お前が諦めきれないのもよく分かる。」
 
あれ・・？；なんか納得されちゃったんだけど。
 
「カオル、それを持って修行の間に来い。」
 
「えっ？」
 
なになに？どうするつもり？
 
「急げよ。」
 
私が困惑しているのもお構いなしに、鋼牙がまたバサバサ音を立てながら階段を引き返していった。
 
意味が分からないまま、とりあえずそこら中に散らばっているテルテル坊主を箱に入れ、窓に吊り下げていた子たちも引っこぬいて箱に入れ、鋼牙の後を追う。
 
一体どうする気なんだろう。
 
 
 
―――・・・

 
言われた通り修行の間に行くと、鋼牙が部屋の真ん中に七夕飾りを立てて待っていた。
 
 
「・・・来たな。
　カオル、中に入って扉を閉めろ。」
 
「あ、うん。」
 
途端に真っ暗になる部屋。
 
そこにボウッと魔導火の緑色の光が浮かびあがった。
鋼牙の顔を映し出したそれに、彼がふっと息を吹きかける。
 
すると火の粉は部屋中に散らばり、まるで螢火のようにぼんやりと優しい光がいくつも舞った。
 
「わぁ！綺麗！」
 
思わず声を上げる。
 
「ねぇ、鋼牙なにするの？」
 
ワクワクして頬が紅潮する。
 
「お前のために星空を作ってやる。
　言っておくが特別だからな。」
 
鋼牙は魔戒剣で空中に円を描き、ガロの鎧を召喚すると朱塗りの鞘で鎧を打った。
 
金属音とともにまばゆい装甲が弾け、キラキラと金粉が舞う。
 
緑の光と金の光が空中を舞う美しい光景に、カオルは目を奪われて言葉も失った。
 
そのまま鋼牙は目にもとまらぬ速さで白いコートの懐から数枚の札を取り出すと部屋の四方に投げつける。
 
魔戒剣を縦に構えキン！と一度金打を打ち鳴らすと、札の効果が発動し部屋の空気が止まった。
 
 
舞い落ちようとしていた金と緑の光の粒はそのまま空中で留まり、まるでそこは星の海。
 
 
「すごい・・・！
　すごいすごい！鋼牙っ！」
 
ねぇねぇ何したの？と興奮を顕わに彼の袖にくっつく。
 
「部屋の四方に艮（ごん）の札を貼った。
　今だけはこの部屋の時の流れが止まっている。
　もともとは貼ったものの動きを封じるための札だが、使いようによってはこんなことも出来る。」
 
「すごーーい・・・！！」
 
暗い部屋はまるで星空のようだ。
 
いつもはずっと遠くにある星がこれならば手が届きそうで、カオルは初めて見る幻想的な光景に目を輝かせた。
 
「ただし、札の効力は一分間だ。
　願い事があるなら早く済ませたほうがいい。
　尤も、こんな偽物の星空じゃ届かないだろうが。」
 
部屋の中央に立てた七夕飾りを指して鋼牙が告げる。
 
「偽物なんかじゃないよ！
　だって・・・こんなにきれいな星空・・・私初めて見た・・・！
　これならきっと織姫と彦星も逢えるよ！」
 
鋼牙が作った星空の中、七夕飾りの短冊に書いた願い事をもう一度自分の胸で唱えた。
 
ねぇ、私の未来の旦那様はすごいんだよ。
星空だって作っちゃうんだから！
 
 
“そんな無敵の旦那様を守れるくらい強い私になれますように。”
 
 
ぎゅっと目を閉じて祈る。
 
「ね！鋼牙は何か願い事しないの？」
 
短冊だって書いてないじゃない。

 
「俺は神頼みなんてしない。
　叶えたい願いは自分の手で叶える。
　欲しいものだって手に入れてみせる。」

 
その目はまっすぐに私の心を射抜いている。
星空すらも作り出せる彼・・・きっと世界だってひっくり返せそうな気がする。
私のことだってきっと思いのまま・・・。
 
“鋼牙の思いのままにされたい”
 
かぁっと顔に火が灯った。
湧きあがった恥じらいの無い彼への想い。
 
やだもう。顔が熱いなぁ・・・///
 
ぱたぱたと自分の顔を仰ぎながら、恥ずかしさを紛らわすために鋼牙から目線を外した。
 
あ・・、そういえば。
 
「このてるてる坊主どうするの？」
 
「あぁ、俺にも天候だけはどうしようもないからな。
　来年は晴れるように、ここはひとつ祈ってみるか・・・。」
 
鋼牙は箱からてるてる坊主を取り出すと、その首に・・・
 
 

 
紐をかけた。
 


 
 
―――・・・
 

 
翌日、冴島邸にまたひとつ恐ろしいオブジェが増えていた。
 

《そのオブジェから酷い陰我が・・・！》と左の中指の魔導輪が思わず叫ぶほどにそれは恐ろしい様態を晒していた。
 
その呪われし一物は、朝部屋のチェックに訪れた執事の持病の腰痛を悪化させ、たまたま訪れた同胞の魔戒騎士の腹筋を崩壊させ、向こう一週間の天候を荒れに荒れさせた。
 
 
しなだれた笹竹に、色とりどりの短冊・・・そして首を吊らされた無数の人形の姿は今も語り草である。
 
 
「ぎゃははは！！なんだコレ！？
　マジで呪われてる！！」
 
そう言って腹を抱えた銀牙騎士に重い拳骨が落とされたのは言うまでもない。
 
 
 
 
 
 
 
 
まぜるな危険ｗ
笑って頂ければ嬉しいですｖ
 
皆様は素敵な七夕を過ごせましたか～？♪
 

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