ぶひひー!ひふみだよー!シューッ!!
爆裂音が聞きたいの!
はぜな!!
こんにちは、いつもお世話になっております一二三です。
ちなみに冒頭の三行は、わたくしが娘っちに構っている間、放置していたパソコン画面に旦那が勝手に書き込んだものです。
重大な犯行の証拠なので残しておきますwww
はい、というわけでお約束のハロウィン小説UPします!
小説とは言えないただの小話であり駄文ですが、平にご容赦を・・・!
「つづき」クリックで、本編へどうぞ。
「トリック・オア・トリート!」
まるで子供のように屈託のない笑顔で恥ずかしげもなくそう言ってきた彼女に、呆れて返す言葉も見つからずため息と一緒にお望みの物を鼻先に突き付けてやった。
押し付けられたそれをほぼ反射的に受け取って、彼女は目を瞬かせる。
「えっ?ウソ、まさか用意してたの?」
「・・・毎年ともなればさすがに学習する。」
「ぜったい用意してないと思って、悪戯考えてたのに~。
でも嬉しいー!」
カオルの笑顔を見るとやはり悪い気はしない。
あげた物は色とりどりの飴玉が入ったガラスの小瓶だ。
オブジェの浄化のために街を歩いていた時、偶然ショーウィンドゥ越しに目に入りハロウィンが近いこともあって軽い気持ちで買っておいた。
ガラス製の小瓶は丸みを帯びた形状で、カオルの趣味にも合いそうだったから。
『Mのキャンディー』
~2013.Halloween★~
俺の部屋を訪れて開口一番“Trick or treat"と言ったカオルは、ソファに落ち着いた今も飴玉の入った小瓶を両手で抱えて嬉しそうにしている。
ほんの軽い気持ちで買ったものだったし、大した価値も無い。
それなのにカオルが大袈裟に喜ぶものだから、こっちのほうが恥ずかしくなった。
「・・・そろそろハロウィンとかいうイベントに便乗して菓子を強請るのはやめないか?」
本心とは裏腹の言葉が出る。
カオルのことを子供っぽいといいながら、そのカオルに付き合って菓子を用意している自分は何なのか。
・・・まったく滑稽だ。
実はイベントを楽しみにしているのは自分のほうではないかとすら思えてくる。
いつの頃からだっただろうか。
カオルと居るようになって初めて世の中の催事や行事に目を向けるようになった。
ハロウィンもクリスマスもバレンタインとかいうのも、そしてその他の多くのことも。
全て彼女から学んだ。
季節を重ねるたびに、イベント毎に。
何かを積み重ねていくように。
二人でいるための口実に、名前をつけているみたいだ。
「別にお菓子が欲しくて言ってるんじゃないんだけどな~。」
「じゃあお前は俺に悪戯がしたくて言っているのか?
それも充分子供っぽいぞ。」
「・・・・。」
再び否定の言葉で言い返してくると思っていたが、カオルは小瓶に入った飴玉をじっと見つめている。
「?どうした?」
「・・・子供の頃ね、私こういうの欲しかったな~って思い出して・・・。
昔、赤いキャンディーと青いキャンディーを食べて大人になったり子供になったりするマンガがあったの。」
彼女の言っている意味がよく分からない・・・。
無意識に眉根を寄せていると、カオルが慌てて言い直した。
「えーと、要するにね。
赤いキャンディー食べたら子供になって青いキャンディー食べたら大人になるっていう、そういう不思議なキャンディーが子供の頃欲しかったのよ。」
「何だそれは。
不老不死になりたかったということか?」
「・・・・。
・・・うん、えっと・・違う、かな?」
一瞬、とても可哀相な人を見るような目で見られた気がするが気のせいだろうか。
「ほら!子供の時って早く大人になりたいって思うでしょ?
その不思議な青いキャンディーがあったら、すぐ大人になれるのにな~って子供の頃の私は思ってたの。」
カオルが言っている意味がようやく理解できた。
俺も子供の時分、早く大人になってしまいたかったから。
「なるほど。
だが、それなら赤いキャンディーは不必要じゃないのか?」
子供に戻る必要性は無いはずだ。
「・・・私は、ときどき子供に戻りたいけどなぁ。」
「何故だ?」
「だって、まるっきりず~っと大人のままだったら、こういうハロウィンとかクリスマスとかドキドキワクワクしたり出来ないでしょ?
だから私、ときどきは子供になってもいいなって思う。」
・・・何と無く、分かったような気がした。
なぜカオルと一緒にいると、こんなにも胸がざわついたりおどったりするのか。
それは多分、子供の頃味わったことがある懐かしい、そしてとても些細な幸せを思い出すからなのかもしれない。
カオルがそうやって少しずつ、俺の奥底に眠っている”子供”を抱きしめて、大切にしてくれたから・・・今の俺があるのかもしれない。
なんてことを口に出して言うのはあまりにも恥ずかしすぎるので、俺はまた少し子供になる。
「・・・時期問わず、万年子供のくせに何を言う。
カオルのくせに生意気だ。」
「えぇ~~!なによそれー!
私はいつだってオ・ト・ナですっ!」
怒って唇を尖らせる彼女に触れるだけのキスをした。
「なっなっな・・・!///
突然しないでくれる!?」
慌てて顔を真っ赤に火照らせるカオルを見ていると余計にからかいたくなる。
「大人の女はこれくらいでうろたえたりしないと思うが。
大体、ベッドの上でもお前は・・・・むぐ」
俺の口を塞いでそれ以上言わせまいとするカオルをソファに引き倒してそのまま馬乗りになった。
下できゃーきゃー言っているが気にしない。いつものことだ。
カオルの手を俺の口から引き剥がして、飴玉の瓶から青いキャンディーを取り出すと口に含んだ。
丸い砂糖の塊は吐きそうなほど甘い。
いらないから舌を使ってカオルの口の中に渡すと、片側だけ丸く膨れ上がった頬を真っ赤にして固まった。
「早く大人になってしまえ・・・
今すぐ。」
End
というわけでハロウィンですww
一二三が書くといつもへたれな鋼牙さんですが、今回は割と狼な感じで。わりと。(強調)
ハロウィンなだけに。
ハロウィンネタとしては鉄板ですが、ちょっとでもお楽しみ頂けたなら幸いです。
メルモちゃんって今思うと、ちょっとエ○ティックだったなぁ・・・。
題名のMはメルモちゃんのことですw決して「ドMのキャンディー」ではありませんww
「早く大人になってしまえ…」だなんてッ!
鋼牙が大人に「する」んでしょぉぉぉッ!とか思ってしまいました(笑)
ああ、それにしても嬉しいです。一二三様の作品が拝読出来て!
お忙しい毎日とは思いますが、合間をみて再び作品をUpして頂けたら、本当に嬉しいです!
あ、実を言いますと…。
当方のブログ「牙と狼」は、最近お引越しを致しまして…。
本ッ当にお暇が出来た時で構いませんので、リンク先の変更をお願い出来ますでしょうか?
宜しくお願い致しまぁ~す!
一二三です。
いや~大変ご無沙汰していて本当にすみません;
勿体ないお言葉、誠にありがとうございます!
五臓六腑に沁み渡りましたv
Linkの修正をいたしましたので、またお時間のある時にご確認をよろしくお願いします。
なかなかそちらにお伺い出来なくてすみません・・・;
ちょこっと修正の合間に覗きましたら、心惹かれる文章の大海原が・・・・!!
あぁぁ・・・遊びにいきてぇーー!ヽ(゚Д゚)ノ
茅様、これはトラップですか?トラップですね!?リンク修正と言う名のトラップですね!?;
娘っちが寝静まった後、絶対凸してやる、と心に誓いました。
本当にありがとうございます。
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