Posted by 一二三 - 2010.11.28,Sun
本当に、最近の一二三の文才の無さにはタイトルみたいなことも言いたくなるよね!ドンマイ!
面白いものを書くって難しいです・・・。
今更ながら目下その壁にぶち当たっている、一二三です☆
今回は久々に自分が思うとおりのものに出来上がりました。
ヘンデル作曲の歌劇「リカルド」の中のアリア・・・・「Lascia ch'io pianga」をテーマに書き上げました。
本当に美しい曲だと思います。
夜寝る前には最適ですよ♪
ようつべのリンクを張りましたので、よろしければ聞きながら読んでくださると伝わりやすいんではないかと思います。
今回の小説は鋼牙×カオルですが、カオル×鋼牙な感じかもww
鋼牙が弱っているところをカオルが支える・・・そういうのを書きたくて(恥)
よろしければ読んでやって下さい☆
それでは、続きクリックで小説『私を泣かせてください』へどうぞ。
面白いものを書くって難しいです・・・。
今更ながら目下その壁にぶち当たっている、一二三です☆
今回は久々に自分が思うとおりのものに出来上がりました。
ヘンデル作曲の歌劇「リカルド」の中のアリア・・・・「Lascia ch'io pianga」をテーマに書き上げました。
本当に美しい曲だと思います。
夜寝る前には最適ですよ♪
ようつべのリンクを張りましたので、よろしければ聞きながら読んでくださると伝わりやすいんではないかと思います。
今回の小説は鋼牙×カオルですが、カオル×鋼牙な感じかもww
鋼牙が弱っているところをカオルが支える・・・そういうのを書きたくて(恥)
よろしければ読んでやって下さい☆
それでは、続きクリックで小説『私を泣かせてください』へどうぞ。
ねぇ
もし、あなたがあの時・・・
ほんの一ミリでも私に・・・・あなたの痛みを伝えてくれていたなら、
私にあなたを救うことはできたのかな・・・・。
もし、・・・100万分の一にもそうだとしたら・・・
それは私の想いがあなたに通じたということですね。
あなたも私を想ってくれている・・・ということですね。
『私を泣かせてください-Lascia ch'io pianga-』
暖かいまどろみに包まれて、彼女はまだ夢の中にいる。
瞼にかかる前髪を・・・そっと起こさないように横に流す。
彼女の顔だったらずっと飽きずに見続けられるだろう・・・たとえ何十年経とうと。
惜しいのは・・・それまで自分も生きていられるか・・・ということだった。
彼女の側にあとどれくらい居られるだろう。
あとどれくらい許されるのだろう・・・。
痛みを背負うことは簡単だった。
見て見ぬふりをしていればいいのだから。
俺の命に意味を教えてくれたのも、・・・与えてくれたのも・・・思えば彼女だった。
愛しい人。
そんな言葉では足りない。
言葉にするには想いは強すぎて・・・・
「好き」も「愛してる」も相応しくない気がした。
これはもっと大きく、・・・時に重く。
どんな力よりも強く、・・・紙切れよりも弱く。
黄金の鎧の輝きにも・・・、錆色にも似た・・・・
言葉では形容し難いものだ。
彼女はいつも俺に言葉が足りないというけれど、言葉で伝えられるものなど持ち合わせていない。
腕の中に彼女を閉じ込める。
黒髪に鼻先を埋めると、かすかに身じろいだ。
起こしてしまったか、と彼女の顔を覗くと寝ぼけ眼でにこりと微笑んで「おはよう・・・」と答えてくれた。
声はまだ舌足らずだ。
「・・・おはよう・・・
・・・すまない。
まだ夜明け前だ・・・もう少し寝るといい。」
撫でるように彼女の髪に触れる。
気持ちよさそうに目を瞑った。
「・・・鋼牙が起きてるなら私も寝ない。」
「カオル・・・。」
咎めるように言ったが、彼女は頑として譲らない。
「・・・じゃあ、何か歌って?」
眠れるように・・・と囁く。
「・・・何か?」
何でもいいから・・・と微笑んでカオルは鋼牙の唇に触れた。
すぅと鋼牙は息を吸い込む。
「――~♪・・la・・・・・Lascia ch’io pianga mia Cruda sorte,・・・・
E che sospiri la liberta.
(どうか 泣かせておくれ)(この酷い運命を・・・)」
鋼牙の口から、美しいテノールの響きが流れて・・・カオルは不意に泣きたくなった。
美しい・・・本当に。
彼に欠点などあるのだろうか。
切ないメロディーに、感極まり・・・瞬きすれば瞳から涙がこぼれた。
「-・・・(悲しみよ このねじれを壊してくれ)
(この悩みを どうか・・・・)
(どうか・・・壊してくれ・・・)――・・♪」
カオルは鋼牙の首に腕を回し、そっと彼の瞼に口付けた。
「―Lascia ch’io・・・ん・・。」
「ごめん・・・歌って・・・もっと聞きたい。」
唇にキスを捧げながら、カオルは涙を流す。
もし、この世に完成された美というものがあるなら・・・・それは彼のことだとカオルは思った。
日々、尊敬と憧憬・・・畏怖をもって彼を見つめている。
決して何者にも汚されないそれは、・・・・彼にしてみれば皮肉かもしれない。
彼は独りなのだ・・・。
孤高の存在が・・・本当に“幸せ”と呼べるものだろうか?
私が鋼牙と並ぶには・・・・あとどれほどの努力と時間が必要なのだろう。
・・・だから今は、ほんの一ミリでもいいの。
たったそれだけでも・・・・・鋼牙が私に痛みを分け与えてくれるなら・・・。
他にはなにも
何一つ・・・望みはしないから・・・。
「・・・――(過酷な運命に涙し・・・)
(そして、私が自由に憧れることを)
(どうか・・・・・
お許し下さい・・・)」
今だけは・・・
こぼれ落ちてしまいそうなあなたの悲しみを私が受け止めるから・・・。
ほんの瞬きの間に見落としてしまいそうなあなたの本音を・・・・
だから今だけは、どうか・・・・
私に分け与えてください・・・。
鋼牙の瞳から一筋の涙が流れる。
朝日からそれを隠すように、カオルは彼を覆い隠して優しくキスをした。
守っているのか・・・守られているのか・・・。
鋼牙は縋るようにカオルを抱きしめた。
fin
いつか必ず来る別れに・・・鋼牙にだって心が折れそうになることもあるのでしょう・・・。
そして、そんな弱い鋼牙を受け止められるのはやはりカオルしかいない・・・と。
ヘンデルの「私を泣かせてください」はクラシックオペラの中でも指折りの名曲だと思います。
とても単純なメロディラインなんですが、心を強く揺さぶられます。
※ ちなみに全歌詞和訳は下のとおりです。
『私を泣かせてください-Lascia ch'io pianga-』
どうか 泣かせてくれ 悲しみよ このねじれを壊してくれ
この酷い運命を・・・ この悩みを どうか・・・
求めさせてくれ 自由を どうか 壊してくれ
どうか 求めさせてくれ
自由を・・・ 過酷な運命に涙し
そして、私が自由に憧れることを
どうか 泣かせてくれ どうか お許し下さい・・・
この酷い運命を
求めさせてくれ 自由を
一二三もここ最近の自らのセンスの無さに心が折れそうです・・・ww
ダメな作品も皆さんは心優しく受け止めてくれて本当に感謝しています。
精一杯の感謝を込めて。
3000hit ありがとうございました。
一二三
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