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Posted by 一二三 - 2011.04.11,Mon

やーーーーっほい!!☆

深夜までどーも!wもう皆、寝ちゃったかな♪

さすがにもう寝てて欲しい;気持ちな一二三です!!


お待たせ☆鋼カオ小説できたてほやほやだよ!

遅くなっちゃったので手っ取り早くいきます☆



!注意!

・例のw逆看病ネタです・・・!!(恥)←鋼牙がカオルを看病しまっす
・一二三的萌えを結構ぶっこんだため長いww
・鋼牙が役に立たないww
・カオルが今回もやってくれました☆



では以上を踏まえてw 小説 『ふたりぼっち』  に「つづき」クリックでどぞ!





・・・・・あれ??

長すぎてUP無理!?;・・・・・やっちまったな一二三☆


急遽、前後編にしますww


では 『ふたりぼっち 前編』へどうぞ☆




 
 
 
  
ねぇ、鋼牙。
 
私達は実は結構、似てるよね。
 
 
お互い一人っ子だし、早くに両親を亡くしちゃって、孤独を抱えながら大人になってきた。
 
 
私もあなたも一つの道をがむしゃらに進んできたし、振り返ることもあまりなかったよね。
 
 
鋼牙と出会うまで、寂しいって感じることも無かったかも。
 
・・・・たぶん、あなたも。
 
 
 
 
自分を見失いそうなくらい、こんなにも誰かを好きになるなんて思いもしなかった。
 
あの時、あなたもそうだったのかな?
 
 
  
 
 
『ふたりぼっち』*前編
 
 


 
  
 
「ただいま。」
 
 
「お帰り!」
 
 
普段どおりオブジェの浄化から戻った鋼牙を、弾む気持ちで出迎える。
 
 
“ただいま”と“おかえり”
 
とっても普通の挨拶に思えるかもしれないけど、私達にとってはすごく大切な言葉。
 
 
鋼牙と出会うまで、言う相手も言われる相手もなかった私には尚更そう思えた。
 
 
毎日のことだけど確かな積み重ね。
 
 
頭ひとつ分ほど高い彼の顔をじっと見つめる。
 
その凛々しい表情がとっても素敵・・・・。
 
惚れた欲目もあるだろうけど、何度見ても鋼牙はきれいで・・・・今でも目が合うたびに恥ずかしい。
 
 
「?・・・なんだ?」
 
ただ見つめている私にどこか憮然と尋ねる彼。
 
・・・いいじゃない、見るくらい!
 
「見てるだけ!いいでしょ?
 それともお金取るの?」
 
しばし考える鋼牙・・・・。
 
なぁに?と首をかしげる私に鋼牙は可笑しげにのたまった。
 
 
 
「ああ、取るぞ。」
 

 
「ええ″っ!!?」
 
意外な答えにびっくりして開いた口が塞がらない。
 
そんな、まさか・・・!と思って彼の言葉に耳を傾ける。
 
 
「一日どれくらい見てるか換算すると、大体3分100円というところだ。」
 
 
「ええーーーーーー!!?;ぼってる!!」
 
ぼったくりよ!そんなの・・・!!
 
「今どき携帯料金だって、恋人割りあるのよ!!
 割引してよね!」
 
噛み付くように訴えると鋼牙はなるほど、と返してきた。
 
・・・・・ていうかそもそもお金とるの;
 
ぐったりしながら次の言葉を待っているとまたしても意外な答え・・・・・。
 
 
「そうだな・・・。
 恋人割りで・・・
 
3分見つめたらキス1回払う、でどうだ?」
 
 

 
どきん、と心臓がひと爆発。
 
ボッと火が燃え上がるように顔が熱くなってく・・・!
 
 
何も言えなくなってしまった私に、鋼牙はイタズラが上手くいったように機嫌良く私の頭を軽く小突いた。
 
「冗談だ。」
 
 
そのまま、横をすり抜けていく白いコートが居間に続く扉を開けて、出迎えた執事の声がカオルの耳にも届く。
 
見えないのをいいことに、鋼牙の背中にいーーーっ!と歯をむき出した。
 
 
 
まったく、もう~~~!!
 
いつも余裕な鋼牙を見ていると、悔しくなってくる。
 
不公平よ!
 
だって、私はこんなにも鋼牙に振り回されてるのに・・・!
 
 
 
鋼牙の一挙一動に、私の心はひっくり返ってばっかり・・・。
 
バクバクと高鳴る心音を何度も聴いて、その度に「早死にしたらどうする気!?」と内心悪態ついた。
 
四六時中赤くなってばかりの頬だから、気温が暑いのか、胸が熱いのか分からない。
 
それに反して、鋼牙の顔はいつも涼しいんだもの。
 
 
なんとかして彼の顔色を変えられないかな?
 
私ばかりが夢中で、溺れてるだなんて悔しいもの。
 
 
 
 
カオルはあれこれと鋼牙を慌てさせる作戦を練った。
 
ピンと閃いた事柄に「これだわ!」と我ながら手を叩く。
 
 
見てなさい、鋼牙!
 
このまま“負け”を認めるほど私は素直じゃないんだからね!
 
 
 
 
―――・・・・その日の夕食
 
 
 
絶対、鋼牙を慌てさせてやる!と息巻いた結果、思いついた手段・・・それは。
 
 
 
 
「うーー・・・ごほごほっ・・・」
 
 
マスク装備に加え、額にはアイスノンを乗っけて咳き込む。
 
自分で言うのもなんだが、これ以上ないくらい完璧な演技である。
 
 
 
鋼牙の気を引くためとはいえ、ちょっと古典的な手だったかしら・・・?;
 
 
彼の様子を窺いたくて、俯いている頭からチラリと視線だけ向ければ・・・鋼牙はいぶかしむ様な目でジロリと見返した。
 
慌てて視線を落とす。
 
 
・・・・・あれ?;もしかしてもう仮病だってバレてる・・・・??
 
 
「・・・・・カオル、風邪か・・・・?」
 
どこかいつもより低い声にぎくりとするのを、咳で誤魔化した。
 
 
「ゴホッごほ・・!!;」
 
「・・・・・・。」
 
 
眉をひそめて、じっと睨みつけてくる鋼牙を騙すのは容易なことではない。
 
すでに見抜かれていそうだし・・・・・;
 
しかし、今更引き下がれないカオルはこのまま演技を続けることにする。
 
 
「ぢぢょっと・・・風邪ぎみ ・・で・・・・はぁ・・・。」
 
喉の奥底からしゃがれた声を出してみた。
 
 
ちょっとくらいは心配してくれるかな・・・?気に掛けてくれるかな?
 
そう期待を込めて返事を待っていたというのに・・・・・。
 
 
「じゃあ、さっさと部屋に戻って寝ろ。
 普段から薄着でいるから風邪なんかひくんだ。
 面倒をかけさせるな。」
 
 
冷たく突き放すように言った鋼牙に言葉を失う。
 
 
・・・・私が病気になっても、優しい言葉のひとつも掛けてくれないの?
 
 
“大丈夫か?”とかたった一言でいいのに、心配もしてくれないんだね・・・・。
 
 
ショックを受ける私を捨て置いて、鋼牙はそのまま玄関へと向かった。
 
 
じわり・・・と涙が滲みそうになるのを堪える。
 
 
「・・・・あ、あのう;カオル様。
 今日は風邪薬を飲んで、ゆっくりお休みになって下さい。」
 
 
ゴンザさんに優しく声を掛けられ、ようやく少し気分が落ち着いた。
 
マスクを外しながら、何とか作り笑いをする。
 
 
「いいの・・・・・。風邪ひいたなんて、嘘・・・・。
・・・・・最近、鋼牙とあんまり一緒にいられないから・・・・。」
 
 
心配してほしくて。
 
甘えたくて・・・・。
 
 
 
みっともない心情を暴露したのに、執事はいつもどおり優しく微笑んだ。
 
 
「そうですか・・・・・きっと鋼牙様はお疲れなんですよ。」
 
 
ここのところずっと立て込んでいる様子の鋼牙・・・。
 
確かに、あまり休めてないみたい。
 
 
「うん・・・そうだよね。
 ・・・・ねぇ、私って面倒臭いかな・・・・?」
 
「そんなことはありませんよ!
 鋼牙様のことですから、いつものように素直になれないだけですとも。」
 
 
「ありがと・・・ゴンザさん。」
 
 
そりゃそっか!
 
あの鋼牙だもんね。
 
 
私が風邪ひいたくらいじゃ、うろたえたりしないよね!
 
たかが風邪だもん。
 
普通よ。
 
 
そりゃちょっとは心配してほしかったけど、いつも通りの彼といえば、いつも通りの彼だ。
 
きっと深い意味はないのだろう、と結論付けてカオルは気分を変える。
 
 
それから3日くらいして・・・・
 
 
 




後編へつづくw

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