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Posted by 一二三 - 2012.06.17,Sun
2週間ぶりです!
やぁ☆みんな!元気だったかい?

そうです、私が一二三です!;だっふんだ☆
 
はい・・orzすいませんUP遅くなっちゃって・・・(´;ω;`)ウッ
今日こそは何とか・・・!と思って書いてみましたが、完全なやっつけ仕事に終わりましたw\(^o^)/オワタ
UPしてとんずらします;汗
 
実はDVD6巻の「赤筆」見て、一二三がバグってたのはここだけの秘密です。

な ん で す か ア レ!!!;
ちょっともうあの・・・;もう!あぁぁーー!ヽ(゚Д゚)ノ
 
自分サイトのプロポーズの流れを全部、ガッシャーーン☆したくなったわwハハハ・・・(乾笑)


『鋼牙とカオル!バージンロードへの2人の戦いはこれからだ☆!
 みんな今まで応援ありがとう!
 一二三せんせぇの次回作に乞うご期待!』※打ち切りEND

というテロップが今本気で、頭に浮かんでいる・・・・!(゚ω゚;)


 
さ~て来週からUPどうなるかな;
とりあえず本題にw今回は小話って感じのオマケ話です。
一応、プロポーズ話の流れを汲んでるのでそちら→ を踏まえてお読みくださることをお勧めします。(※原作とは違う設定)
 
 
~注意v~

・「赤筆」のせいでテンションが行ったり来たり
・鋼牙せんせぇ
・鋼牙先生「ビシバシいく。」 ←ぬかしおるわ ( ゚д゚)by一二三
・山なしオチなし意味なし、その他諸々行方不明。
 
 
ホント今回は期待しないでね☆そして許してね!
 
お付き合いくださる方は「つづき」クリックで本編 『指導力不足』 へどうぞ。







 



 




いつものように鍛錬室でひとしきり身体を動かして部屋を出ると、廊下でカオルが待っていた。
 
カオルは壁に凭れて何か本を読んでいたらしく、俺が出てきたことに気付くと文面から顔を上げて両手に掲げていた本を下す。
 
「あ!鋼牙。」
 
「なんだ・・・。
めずらしく難しい顔をしていたな。」
 
集中したような顔から、いつもの穏やかな笑みへと表情を変えていくカオルを不思議に思う。
 
「あー、うん。
 ちょっと聞きたいことがあって待ってたの。
 ここなんだけど・・・」
 
そう言って開いた本を俺に見せながら文節を指さした。
 
カオルが難しい表情を浮かべて読んでいた書物は、ここ最近ゴンザが彼女に読むよう薦めたものだ。
 
そういえば、数日前「花嫁修業の第一段階でございます」と渡していた本があったな・・・。
 
『魔戒騎士礼法』と表題が打たれたそれは、俺もかつて学んだ書物で若干の懐かしさを憶えた。
 
文面を読み取るためにカオルの斜め後ろから覗き込む。
 
どうやらカオルが躓いているのは“身分に相当した辞儀の仕方”という項目らしい。
 
 

 
 
『指導力不足』
 
 

 
ゴンザさんから「魔戒騎士の妻たるもの、美しい立ち振る舞いは大切な要素です!」と礼儀作法をまとめた本を借りてここしばらく勉強していたんだけど、魔戒の専門用語っていうの?なんだかわからない単語も多くて、ページが進むにつれて躓くことが多くなった。
 
その度にゴンザさんに確認してたんだけど、そう何度も呼び止めるのも悪い気がして今日は鋼牙に教えて貰おう!と鍛錬室の前で待ってたんだけど・・・
 
失敗だったみたい。
 
 
鍛錬の後の鋼牙は額に少し汗をかいていて、さながらスポーツドリンクの青春弾けるCMのような爽やかさに面食らってしまった。
 
うわぁ、かっこいい・・・!
 
もう何度思ったか分からないけれど、鋼牙は毎日私の描写欲を掻き立ててくる。
 
汗って輝くのね。
あれはCMの中だけの現象かと思ってた。
 
 
「・・・――で、良いと思うが。
 わかったか?」
 
 
「あ。」
 
「・・あ?」
 
 
文面を覗き込む鋼牙が急に距離を詰めてドキリとしたのをきっかけに、集中力がガラガラと崩れた。
 
説明してくれているのに、その横顔に見惚れて話は右から左へスルーリー・・・。
やたらと耳にのこる美声ばかりが鼓膜にとどまり、なお悪い。
 
 
「う・・・うん;た・・ぶん?
分かったような~~わからない・・・よう、な・・・;」
 
だめだーー!私のばか~~!
質問しにきたのに、見惚れてどうすんの。
 
集中しなきゃ。
 
心の中で自分を叱りつけながら今一度、文面に向き直る。
 
鋼牙はさっき説明した内容をさらに薄く要約してもう一度教えてくれた。
 
「・・・要するに。
 偉い相手に対してはより深く頭を下げろ、ということだ。」
 
 
「そこのところがよく分かんないんだけど。
 序列っていうの?前に軽く聞いたけど、元老院が上でその下が番犬所で、その下に騎士ってことだよね?」
 
「大きな括りで言えばそうだ。
 だが、ここで書かれているのはそれじゃなくて、騎士の階級のことだ。」
 
「かいきゅう?
 ガロの称号とかのこと?」
 
「称号と階級は厳密にいえば違う。
 もちろん、号を持っていない騎士に比べれば持っている騎士の方が位は上だ。
だが、番犬所に配属されている騎士は基本的に元老院付の魔戒騎士より身分は下になる。」
 
「なんか、こんがらがっちゃう・・;」
 
「つまり、俺は番犬所所属時代に魔戒騎士の最高位の称号“ガロ”を拝受していたが、階級でいえばつい最近まで元老院付の騎士より下だった、ということだ。」
 
 
「えっとつまり~~・・・鋼牙は出世したってこと?
 すごいっ!鋼牙えらい!」
 
わぁ!!と私が両手を万歳すると、鋼牙は呆れたように息をついて、落ちかけた本を左手でキャッチした。
 
「・・・・今、理解したのか・・・。」
 
加え、そこが論点じゃないんだが・・・とぼそっと鋼牙が零す。
 

「でもなんだか不思議だね。
 ガロは魔戒騎士最高位だけど、階級で言えば一番偉いわけじゃないのね。」
 
変なの。
 
「・・・そうだな。
 もっと偉くならないとな・・・。」
 
「え?」
 
鋼牙は元老院付の魔戒騎士に出世したこと、どう受け止めてるんだろう。
前は、「別に今までと変わらない」って言ってた。
だから出世とか元老院付になったからって、興味も無さそうだった。
 
そんな鋼牙から「もっと偉くならないと」なんて言葉が出てくるなんて信じられない。
 
らしくない気がする。
 
 
「もっと、って・・・。
 偉くなって叶えたい理想があるの?」
 
「理想と呼べるものじゃない。
 ただ、元老院付になってこれまで見えなかったことも見えてきた。
 自分がここで何をすべきか。何を成すべきか。
 今はそれが見えてきたところだ。
 そのために権力が必要なら上を目指す。」
 
鋼牙はキリリとした表情で修行の間の大きな扉を睨む。
その瞳は鋭い光を秘めていて、私の心にじわりと不安が滲んだ。
 
鋼牙がどこか遠いところに行ってしまう。
 
そんな予感がした。
 
 
私の不安な気持ちに気付いた鋼牙は、その表情を穏やかに緩めて向き直る。
 
 
「そんな顔をするな。
 俺のやることは変わらない。
 ホラーを斬り、人々を守ること。
 武勲を上げれば評価があがる。
 もっと腕をあげて、強くなれば良いだけのことだ。
 そうすれば・・・今は救えない者達もいつか救うことが出来るようになる。
 もっと多くのものを守れるように・・・。」
 
 
そう呟いた鋼牙の眉間の皺は険しい。
 
自分の右手に視線を落とした彼の胸の内に去来しているものが何なのか分かる。
私にも分かる・・・。
 
「だいじょうぶ。
 鋼牙ならきっと出来るよ。」
 
鋼牙の右手を両手で包み込みながらまっすぐに見上げた。
 
鋼牙を信じてる。
それだけは絶対に揺るぎ無い。
 
 
「でも一人で頑張ろうとしないで?
 独りで何もかも抱え込もうとしないで。
 私がいるってこと忘れないで。
 みんながいること忘れないで。」
 
あなたが皆を守りたいって思ってくれてるように、私や皆も鋼牙を助けたいんだよ?
 
「ああ・・・。」
 

 
《なるほど。これが内助の功ってやつか。
 夫婦らしくなってきたじゃないか。》
 
「ザルバっ!///」
 
下からカチカチと聞こえてきて、私はビックリして鋼牙の右手から両手をバッ!と離す。
 
ザルバがいたこと忘れてた~~!
やだもう、恥ずかしい・・・///
 
 
ザルバが言った「夫婦」という単語が何度もリフレインして、舞い上がってしまう。
 
赤くなった顔を見られたくなくて両手で頬を覆っていると、鋼牙の腕が私の身体に回される。
 
―え?
 
 
そのままぎゅうっと逞しい腕に抱きしめられて、頭の中が一瞬真っ白になった。
 
「なっ!?///
 ちょ、ちょっと鋼牙っ!ザルバが見てるよ・・!」
 
それにここ廊下!;
 
慌てて胸を押そうとするけれどビクともしない。
 
運動したばかりの鋼牙からはいつもよりはっきりと彼の匂いがした。
それは汗臭いとは程遠くてますます混乱してしまう。
 
だめー!早くここから逃げ出さなきゃ・・!;と危機感を抱くほどに鋼牙に魅了されている自分。
 
だって反則だよ・・・。
カッコよくて強くて優しくて、向上心があって・・・なんて!
 
 
《俺様のことなら気にしないで良いぞ。》
 
気にするわよ!
ザルバ、いいから黙ってて!!;
 
 
「こっこうがぁ~~」
 
半泣きまじりに訴えると、鋼牙は腕の力を緩めることなく顔だけ私に向けた。
 
「見られて何が問題なんだ?
 婚約しているのだから何もおかしくない。」
 
「そうじゃなくて~~!」
 
もう、なんで分からないの?
TPOをわきまえて、ってことなのに。
 
 
「・・・お前が慣れないことを勉強しているのは俺のためなんだろう?」
 
至近距離で交わる視線はまっすぐで真剣だ。
まるで確認するように訊ねられ、私も正直な思いを告げる。
 
「えっと、でもそれは鋼牙の奥さんになった時、恥かかせたくないし迷惑かけたくないからで・・・。
 だって私は魔戒法師でもないしごく普通の人間でしょ?
 そのことで鋼牙の足引っ張りたくないから・・・。」
 

「俺はお前なら問題ないと思っている。
 だが、カオル。
 そうやってお前が俺のために努力する様は見ていて好ましいし、愛おしい。」
 
 
「いとっ!?・・っ///」
 
頭がクラクラした。
なになにどうしたの鋼牙;!?
今日はやけに素直っていうか、そんなこと今まで一度も言われたこと無いし・・・!
 
 
私を見つめる鋼牙の瞳は昼間の光にそぐわぬ熱っぽさを秘めていて、その時ようやく口説かれていることに気付く。
 

「これでも我慢しているんだ・・・!」
 
分かれ・・・と耳元で弱弱しく囁かれて腰が砕けた。
 

全身の力を抜いて鋼牙にしなだれかかる。
 
もうどうなっちゃってもいい・・・そんな気分で期待を込めて、ここ廊下だということも忘れて瞳を閉じたのに鋼牙は・・・。


 
私から手を離してくるりと反転するとテキストを開く。


 
「お前の口からYESと言わせるまで、俺の持っている知識をたたき込んでやる。
 まずは“魔戒騎士礼法”最敬礼の作法からだ。
 ビシバシいくから覚悟しろ。

 ん?どうした?」
 
腰が抜けて廊下に座り込んだ私を見下ろす涼しい顔。
 
ああ、なんてカッコいい・・・そして憎らしい!
なんなのよ、その切り換えの速さ!;
 
別のことを期待した自分が恥ずかしすぎて、穴があったら入りたい気持ちに駆られる。
そんな気持ちにさせた張本人に八つ当たりしたくなって、目じりに涙を溜めて思いっきり睨み上げた。
 
 
 
「うぅ~~鋼牙先生は指導に向いてないと思います!!
授業に集中できませんっ!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
終わったれ☆

鋼牙先生はカオルに対してだけ「保健体育」でお願いします。 

たまにね。出来るんですよ。こういうアホくさい話がww(爆)
 
すいません!;ほんとも~~すいません(;´Д`)

くすり、と笑って頂ければこれ幸い☆
 

拍手[73回]

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Comments
クロ様、わんわん!(U゚ω゚U)
ジャーキーうめぇww(笑)
ありがとうございます(*^_^*)
完全に餌付けされてますがw、またおエサ頂けるよう頑張りまっす☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:25:59 / Edit
やまぶき様、拍手ありがとうございます!
うわーい(*´∀`*)拍手もらっちゃったー!☆
嬉しいです、ありがとうございます!

更新があると嬉しい、と言って貰えてこっちこそ嬉しいです。
一二三頑張るー!(`・ω・´)

また遊びに来てくださいね。
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:26:41 / Edit
なな様、ぶはぁあっ!いただきました☆
拍手ありがとうございますw
鋼牙さんは今、デレ期みたいです。

前進と後退を繰り返す不安定さを描きたくて、最近こんな感じの作文が続いてますw

さーて、これからどうなるんでしょうねぇ~~うっふっふ(゚ω゚*)←企み
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:27:07 / Edit
siva様、また拍手いただけて幸せです!
今回も拍手とってもありがとうございますv
あれだけ積極的だったのにスルリと身をかわす鋼牙は女泣かせのジゴロですねw(←死語☆)

原作でも何気に鋼牙さんはしっかりしているようで天然なところが罪な方☆

一二三ワールドではそれが5割増しになってますがwまたぜひ、お付き合いくださいね~!
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:27:34 / Edit
かる☆みん様、いらっしゃーい!
拍手とってもありがとうございます☆
いつもお世話になってます。

「赤筆」はやばかったですね・・・!(>д<;)

>『一二三さん、赤筆の衝撃で筆が止まっちゃわないか心配』
ご安心ください!むしろ今は燃えております・・・!!
ただ時間が無いだけで;

次回もよろしくお願いします☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:27:58 / Edit
カンズ様、また拍手いただけて嬉しいです!
ありがとうございます!
次のUPも頑張りますね~~(*^-^*)/
また遊びに来てくださいねv
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:28:21 / Edit
めめろん様、こちらこそありがとうございます!
拍手嬉しいです☆ゴッチャンデス!
はいw今、鋼牙さんはデレ期でございますよ~~(*^-^*)

その内、安定のツンに戻りますのでご安心をw

2期のカオルにはグッときますね。
これからも目が離せませんw

Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:28:41 / Edit
K様、初めまして!
初めまして、「お返事大丈夫です」とのことでしたが、ご挨拶だけでもとお返事させて頂きました(*^_^*)
お気遣い頂きまして誠にありがとうございます☆

そうですね、1期といいやはり17話には爆弾が・・・!w苦笑
ええもちろん!最終巻まですでに予約済みです(о´ω`о)
なかなかじっくりと視聴する時間がとれないのですが、非常に楽しみにしています。

話題的には大幅に遅れている一二三ですがw皆さん優しく見守って下さりとっても助かってますv
これからも更新亀スピードながら頑張りますので、よろしくお願いします!

Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.19,Tue 20:29:17 / Edit
是空様、今回も貴重な拍手ありがとうございます!
メッセージいつも本当に嬉しいですv
一二三もじっくりとPixivのほうへ遊びにいきたい~~!(>д<;)

零君を鈴ちゃんが看病するお話を最近読ませていただきましたが、どっきゅん!食らいました☆

詳しいお話はまた後日メールででもw

>『一二三様、お気を確かに』
はいwガンバリマス☆

これからも一二三を支えてくださいませv
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.25,Mon 00:32:49 / Edit
May様、またのお越し嬉しいです!
拍手メッセージ誠にありがとうございます。

笑って頂けて良かったです~(о´ω`о)

>『一二三様の牙狼ワールドでのキャラ崩壊にどっぷりハマってしまってます』

・・・・orz
すいません・・・;
こ、これ良いんでしょうか?;キャラ崩壊を肯定されてしまった・・・!ww笑

ほんと皆様、なんてお心が広いの!?(゚ω゚*)
ありがたや!

これからも頑張って破壊工作しますね!☆(←駄目だろw)がってん承知でぃ!
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.25,Mon 00:34:18 / Edit
椋鳥様、初めまして!
拍手メッセージありがとうございます!
管理人の一二三です。

笑って頂けて嬉しいでーす!ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!!!
これからも頑張りますね☆
またぜひ、おいでくださいませv

Posted by 一二三(管理人)です - 2012.07.03,Tue 21:08:22 / Edit
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