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Posted by 一二三 - 2011.10.17,Mon
 すいません!;orz
更新遅くなりました!一二三です・・・汗

 
いやー、なんかもう~~すごい忙しくてですね;
何にも出来ない毎日が続いています(´Д`|||) ドヨーン
 
ごめんなさい;早いトコ色々UPしなきゃいけないんですけど;
不敬な一二三をお許しくださいませ・・・!泣
 
マジでモラックスに追いかけられて時間が無いのでサクっといきます;
(※返信遅くても必ずしますごめんなさい、いつも本当にありがとうございます。)

今回UPの小説はキリ番☆65666hitのリクエスト小説になります♪
 
ゲット&リクエスト本当にありがとうございました!M様☆

 
さて、肝心の内容ですが、『零&烈花 鋼牙の取り合いをする』です・・・!!
 
おぉ・・!久々のギャグきました☆
ちょっとでも面白いものになってるといいんですけど;
※ごめんなさい~~~;。゚(゚´Д`゚)゚。取り合いにはなってないかも~~!

今回はテンポ重視で書いたせいか、ちょっと分かりにくいかな?とか思いつつ。。。
UP凶行ですww笑
 
では恒例の注意事項を読んで小説 『急降下ハイテンションBoy』へつづきクリックでどうぞ☆
 
~一二三お姉さんから愛のメッセージv~
  • 零がキャラ崩壊☆(←いつものことw)
  • 烈花もキャラ崩壊☆(←そもそも定まってなかった!w)
  • 鋼牙がモテモテ天国v(←デフォ。)
  • カオル「私が一番!!」(←天上天下唯我独尊)
  • シルヴァ=空気さん
  • ザルバ(← ・・・いたの?)
  • 一二三「蒸発したい。」




  
今日はぽっかり暇が出来たし~~!
 
久々に鋼牙ん家にでも遊びに行こう~~♪
 
と、俺がいつものように息抜きのため冴島邸を尋ねた時だった。
 
あの生意気な女魔戒法師に出会ったのは。
 
 
 
 
『急降下ハイテンションBoy』
~65666hit☆御礼小説~
 
 
 
 
冴島邸の門扉に向かって歩いているとき、眼前に見知らぬ女性がいた。
俺と同様にここを訪ねてきたと思われる女性の姿は、明らかにこっち側の人間・・・。
 
 
「あんれぇ~?新顔だ。」
 
かる~く挨拶したつもりが相手は眉をぐっとしかめた。
 
「新顔?
 貴様こそ何者だ!
 ここが冴島鋼牙の家と知ってのことか!?」
 
「知っても何も、俺は鋼牙の友達だよ。
 銀牙騎士ゼロ、でも涼邑零って呼んでほしいな。」
 
「魔戒騎士?友達だと?」
 
女は思いっきりいぶかしむ目で俺を睨んできた。
 
「な、なんだよ?」
 
「鋼牙が貴様のような軽々しいヤツと付き合うとは思えない。」
 
・・・はぁ?;である。
 
「信用できる相手か俺が確かめてやる!」
 
女は懐からスチャッと笛を取り出すと、刃物を飛び出させた。
 
なんなんだよ・・・こいつ・・;
 
「あ、あのさぁ・・・君何の権利があってそんなことするわけ?
 俺は鋼牙の友達だって!」
 
「俺は魔戒法師の烈花!
 鋼牙とはともに戦った仲間だ。
 大恩のある友に、危険なヤツを近寄らせるわけにはいかない!」
 
烈花と名乗った女は勇ましく俺に蹴りを繰り出してきた。
 
突然の攻撃をわっ!と咄嗟に避けて、距離をとる。
 
「話聞けよ!
 俺はホントに鋼牙の友達なんだってば!
 すげー親しい仲だから本人に聞けばすぐ分かるよ!」
 
「親しい仲?
 俺のほうが親しい!
 大体魔戒騎士は馴れ合いが嫌いなはずだ!
 仲のいい友達なんて聞いて誰が信じられるか!
 よりにもよってお前のような軽薄そうなやつが・・・!」
 
ああ、そっか。
 
「な~るほど、要するに君は俺と鋼牙が友達なのが気に入らないのか。」
 
「 !・・・」
 
核心を付かれた彼女は、ますます攻撃を仕掛けてきた。
 
左ストレートをかましてきたかと思えば、右に構えた剣で貫こうとする。
 
あっぶねぇな!;
鋼牙といい、こいつといい血の気の多いやつばっかりだよ・・・!
 
「はっきりいうけど、俺のほうが君より鋼牙と付き合い長い・・・よっ、と!」
 
俺は鞘に納めたままの剣で彼女の右手を払った。
 
「ふん!ならば、証明してみせろ!!」
 
 
彼女はくるりと後方向に一回転すると、いつの間にか持ち替えた魔導筆をこちらに向けている。
 
そのまま方術を放ってきた・・・!
 
 
「うおーーい!!;
 こんな至近距離でかますな!!
 俺じゃなかったら死んでたぞ!
 魔戒法師にしてはよくやるけど、いい加減にしないとお兄さん怒るぞ!」
 
「魔戒法師にしては、だと!
 そういう見下した態度が気に入らないんだ!!
 騎士なんか法師がいなきゃ何もできないくせに!
 やっぱり、お前は鋼牙の友達なんかじゃない!」
 
さすがにカチンとくる。
 
「はあ?君は鋼牙の何知ってんだよ?」
 
「鋼牙は俺を見下したりしない!
 本当に鋼牙の友達なら、魔戒法師を下に見たりなんかしないはずだ!」
 
「あのねー!;俺だって見下してなんかないよ!
 君があんまり無茶苦茶言うからさ;
 とにかく、俺はホントに鋼牙のダチなんだってば!
 あの暗黒騎士だってレギュレイスの時だって一緒に戦ったんだぜ。
 立ち位置でいうなら、あいつの彼女が1番だとしたら俺は2番ね!」
 
そんくらい仲良いってこと。
 
そう言う意味で俺は発言した。
それに鋼牙に彼女がいると分かったら、この思い込みの激しい女魔戒法師も少しは大人しくなるだろうと踏む。
 
 
「何が2番だ!俺が鋼牙の2番だ!
 勝負しろ!」
 
ためだ!;通じねぇ・・・!
 
「待て待て!;
 俺達の実力で争ったって仕方ないだろ!
 2番が誰かなんて鋼牙が決めるんだし・・・。」
 
「それなら俺は鋼牙に抱きしめられたぞ!」
 
「な、ななななんだと!?;
 (あいつ・・カオルちゃんがいながら・・・!;)」
 
予想外の展開に俺は度肝抜かれる。
マジで?;
どういう状況だよ、それ・・・。
 
「お前は抱きしめられたことないだろ?」
 
「はぁ!?あ、ったりめーーだ!!
 男同士で抱き合ったりするかよ!!;」
 
「男同士だって友情でハグくらいするだろう。」
 
うぅ・・!;確かに・・・。
 
「死線を一緒に乗り越えた、って言う割りに鋼牙と仲良くないんじゃないか?
 普通は、肩を抱き合ったりするものだろう?
 お前達はそのくらい仲が良いのか?」
 
「ば・・・!;
 馬鹿だなぁ・・はは!
 あの鋼牙だぞ?
 愛情表現乏しいんだよ、照れてんだよ!きっと・・・!;」
 
「ふーーん?
 それに以前にお前は、鋼牙から話しかけられたことあるのか?
 いつもお前から話しかけているとか?」
 
Σはぐぁ!!
 
そ、そうだ・・・;思えばそうだった・・・!!;
俺、鋼牙から話かけられたこと無いんじゃねーの?;
 
「そ、そんなわけねーだろ!」
 
「じゃあ、実験してみてくれ。」
 
「へっ!?;じ、実験・・・?;」
 
 
 
 
―――・・・
 
 
俺はノックだけして鋼牙がいる書斎に入った。
 
いつもならここで「ちわっす!」とか「よ!鋼牙!」とか声かけるもんだけど、鋼牙から話しかけられるまでは黙ってる約束だ。
 
そのまま扉を閉めるが、鋼牙は何も気にしない様子で本を読んでいる。
 
一瞥すらしない・・・!;
 
おいっ!「あぁ・・零か」くらい言ってくれよ!!;
 
 
足を組んでソファに座る鋼牙の隣に、おずおず座る。
 
そう、わざわざ隣に座ったのだ。
向かいにソファがあるのに。
 
その意味分かるよな?;
 
話しかけてくれよ!!;
 
ちらちらと鋼牙を伺うが、文面に目を落としたままだ。
 
・・・あれ?;これってシカト?;
 
 
試しにゴホン!と咳払いしてみる。
 
えぇ;・・・・これも無視!?
 
しょうがねぇ、こうなりゃ根競べだ。
 
俺はじっと鋼牙を凝視することにした。
 
くっそ~~!見れば見るほど憎たらしいほどのイケメンだな。
 
向こうから話しかけられるまでは他にすることもないので、割と集中して鋼牙の顔に欠点がないか探す。
 
流石に視線に気付いているのか、鋼牙が一瞬困惑したように文面から目を反らす。
 
と思ったら、わずかに腰を浮かした鋼牙がソファの端にずれた。
 
・・・・・・え?;
 
距離、離されたぁーーーー!!!;
 
えっ!?;これってドン引きしてる・・・!?
 
いやいや!何か言えよ、文句でもいいからさ!
ねぇ、シカトしてんの??;
 
そりゃさあ、俺だって昔は悪ガキだったと思うよ!
でもいい加減、過去は水に流すっていうかさ・・・!;
 
めっちゃ言いがかりつけて喧嘩売ったけどね!
ちょー殺す気でいったけどね!;
 
ほら、若気のいたりってあるじゃん。
 
お互い和解して2つも大きな戦いを共闘したってのに、シカトってどーなのよ!?;
 
 
「鋼牙のアホたれーーー!!すけこまし~~!」
 
わっ!と俺は居た堪れなくなって書斎を飛び出した。
 
 
 
―――・・・
 
「はっはっはっは!!」
 
勝ち誇ったように笑う烈花に対し、俺はすっかり意気消沈していた。
 
《ゼロ・・・元気出しなさい;
 ガロなんて放っておいたらいいじゃない。》
 
シルヴァ、頼むから黙っててくれよ・・・余計惨めだ!
 
「これじゃあ、友達とは言えないな!
 俺こそ鋼牙の2番だ!」
 
 
「あーーうるせーー!
 じゃあ、友情のハグが出来れば友達だよな!?」
 
「ふん、出来ればの話だがな。」
 
「やってやんよ!
 俺と鋼牙はマブダチだってとこ見せてやる!」
 
《・・・ゼロ、もう止めた方が・・・・》
 
 
 
―――・・・
 
 
「らぁぁぁ!!鋼牙――!!」
 
ばーん!と勢いよく扉を開けるとそこにはカオルちゃんとゴンザもいた。
 
 
お、これはいいかも?
 
さすがに鋼牙と2人だけの時にハグするタイミングなんて見つけられそうに無いからな!
カオルちゃんとゴンザがいてくれれば、場が和む・・・!
 
 
「あ、零君いらっしゃーい!」
 
「お前まだいたのか・・・。」
 
やっぱなー!カオルちゃんが間に入っててくれると鋼牙も話しやすいよな!
 
よーし、普通に・・・ふつうに。
 
でも世間一般的に考えてどういう時にハグなんてするんだ?
 
海外じゃ一般的かもしれないが、ここは日本。
ましてや生粋の日本人な鋼牙に、ハグというコミュニケーションは通用すんのか?
 
いやいや、難しく考え過ぎだ。
 
普通に、普通にしてればいいんだよ。
 
 
ここはカオルちゃんを味方につけるか・・・。
 
「ねぇ、カオルちゃん!
 イタリアに留学してたんだよね?」
 
「うん、そうだよ。
 それがどうかした?」
 
「あ~~、ほら!外国の人って普通に挨拶代わりにキスしたり、抱き合ったりするじゃん?」
 
「うん、私も最初慣れるまでは苦労したよ~~;
 日本人ってどうしてもお辞儀しちゃうでしょ。」
 
「俺はさ!そういうの良いと思うんだよ。
 人のあったかみが感じれるっていうかさ~~~。」
 
「まー、そうだね。
 私も良いと思うよ。」
 
「だよね!」
 
よし!カオルちゃんを味方につけた・・・!
 
 
「というワケで、鋼牙!
 挨拶だ!ハグしようぜ!」
 
俺は全開の笑みで両手を広げた。
 
爽やかに言ったさ!
 
 
しかし鋼牙の表情は、というと・・・
 
 
 
めっちゃ ひいてるぅーーーー!!;
 
普通に引いてる・・・!;
 
なんだコレ!?;俺がちょー恥ずかしいじゃん!
 
顔引きつってるし!
 
カオルちゃんまで困惑してるし!
 
「コイツ頭おかしいんじゃないの?」みたいな目で見ないでくれーーー!!
 
ゴンザ!;お盆落としたぜ?;
 
 
 
 
「た・・・たのむ、鋼牙!
 ハグしてくれ!じゃなきゃ、俺の人生アリンコだ!;」
 
このままじゃ負ける。
完全にあの生意気な小娘に負けてしまう・・!;
 
 
鋼牙は冷や汗を流して自らの眉間を押さえて嘆いた。
 
「・・・カオルどうしよう・・・!;
 俺が会うたび殴ったせいか??
 零がおかしく・・・!」
 
「うん・・・;
 零君かわいそう・・・!」
 

あわれむなーーー!!;
 
なんだもう!泣けてきた・・・!
 
「鋼牙様・・・。」
 
ぽん、とゴンザが鋼牙の肩を叩き諭すように語り掛ける。
 
「抱きしめて差し上げてください・・・。」
 
「ぇ″・・・?」
 
鋼牙の顔がますます引きつった。
 
「そうよ、鋼牙!
 抱きしめてあげればきっと元の零君に・・・!」
 
「い、いや;でも俺は・・・。」
 
固まった表情でもゆっくりと首を横に振る。
 
おい、そんなに嫌か。
 
お前今まで見たこと無い顔してるぞ?;そんなにか!?
 
 
「鋼牙様、ただ抱きしめるだけで全て解決するなら安いもんです。
 慰謝料は抱きしめ料金でとんとんでしょう。」
 
えええーー!?金で解決!?;
何いってんの、この執事・・!!
 
 
「いや・・・だが;
 それだけは死んでも嫌だ・・・;」
 
 
「そんなにかぁっ!!」
 
俺はやけくそになって怒鳴りつけてやった。
 
 
 
―――・・・
 
 
 
俺の嘆きをしたたか聞いた鋼牙は、俺と外で捕まえた烈花をソファに並べて座らせると、尋問した。
 
そして事情を把握して心底呆れてため息をつく。
 
 
「・・・くだらないことで時間をとらせるな・・・。」
 
その意見はごもっとも。
俺もくだらねぇ、と思うよ;
 
「いや!まぁ、さ!そうなんだけど;
 この生意気娘がつっかかってくるから・・・!」
 
「なんだと!
 元はといえば、お前が俺をバカにしたからだろう!
 俺は女だから魔戒騎士になれなかっただけだ!
 だが必死に努力すれば魔戒法師だって鋼牙の役に立てる!」
 
「てめー俺のこと軽いって言っただろ!
 そんなんじゃ、鋼牙の足引っ張るとか!!」
 
 
「2人とも止めろ!」
 
今にも喧嘩を始めそうになる俺達を鋼牙が引き剥がす。
 
《そうよ、もう喧嘩はたくさん。》
 
手甲でシルヴァがうんざりしたように零した。
 
俺達を制した鋼牙は半ば説教のように語り出す。
 
「誰が1番とか2番じゃない。
 まず零、烈花の実力が本物なのはお前も分かっただろう?
 魔戒騎士は法師のサポートがあってこそだ。
 俺は決して軽んじてなんかいない。
 
 烈花もだ。
 零は優秀な魔戒騎士だ。
 普段はこうだが使命に真剣だし、決して軽い気持ちで魔戒騎士をやってるんじゃない。
 魔戒法師のことだって尊敬している。
 二人でピンチを乗り越えてきたから分かる。」
 
お・・・おぉ・・俺褒められてる・・・。
 
何かこうやって改めて言われると、ほんとくだらないことで烈花と争ってたんだな・・・。
 
「・・そ、そうか・・・そうだよな。
 悪かったよ、烈花・・・。」
 
「お・・俺も、少しムキになってしまった・・・。
 反省している。」
 
なんだ、意外といいやつじゃん。
 
和解も済んだところで、なんでここまで自分が苛立っていたのか考えた。
 
普段の俺なら、気にしない程度のことをだったはずなのに・・・。
 
 
 
「実はちょっと焦ってたんだ・・・。」
 
みっともない気がしたが、思い当たった心情を吐露することにした。
 
「零?」
 
「鋼牙、元老院付になるんだろう?
 俺は・・・。」
 
言葉にし辛くて手を握り締めていると、鋼牙は俺がくやしがっていると取ったみたいだ。
 

「お前の実力は俺も認めている。 
 今回の話はたまたまだ。
 お前だってそのうち・・・。」
 
そうじゃないんだ、鋼牙。
 
「いや、そういうことじゃなくて!
 元老院付の魔戒騎士になるってことは・・・
 今までどおりとはいかないだろ?
 責任だって重くなるし、面倒な仕事だって・・・。」
 
「そう・・・だな。」
 
鋼牙が真剣に呟いたのを見て、俺の気持ちも重くなる。
 
「もう・・・同じフィールドで戦えない。」
 
前は同じレベルにいたはずだ。
一緒に暗黒騎士にもレギュレイスにも立ち向かった。
戦いの中で助けたり、助けられたりした。
ともに戦えることは俺にとって実はすごく嬉しいことだった。
あの憧れの黄金騎士と一緒に戦ってるんだ、そうだろ?
 
でもこれからは違う。
鋼牙の立場は俺達とは違ってしまうんだ。
 
遠く離れてしまうような気がしたんだよ・・・俺は。
 
 
 
「バカだな、零は。」
 
「あぁ!?;」
 
「元老院付になったからといって、俺の何が変わるというわけでもない。
 今までと同じだ。
 守りしものとしてホラーを狩る。
 そうだろう?」
 
鋼牙はさも当然とばかりに言った。
 
まるでコイツの中では、元老院付になることなんて大したことじゃないらしい。
これじゃあ、ほんとに俺がバカみたいだ・・・。
 
 
「じゃあ、助けが必要なら・・・?」
 
 
「しょうがないから呼んでやるよ。
俺も、助けが必要な時はいつだってお前達の元に駆けつける。」
 
「鋼牙・・・」
 
 
癪だけど。
 
すっげー癪だけど、嬉しいって思う自分がいる。
 
多分、隣の烈花もそうだろう。
 
あまり喋らなくて敵を作りやすい鋼牙だけど、そういやコイツはこういう奴だった。
 
素直じゃねぇ。
 
 
「ハグしてやろうか?」
 
「冗談でも止めろ。」
 
 
 
その後、一緒にお茶を楽しんでしばらくぶりにシルヴァ以外の奴らとたくさん話した。
 
 
友達が増えるのはイイモンだよな。
今度は烈花のやつも誘って飲み会しよう。
きっと翼や邪美も混ざると面白い。
 
変なもんだよな~。
家族なんてもうシルヴァだけだと思ってたのに。
 
俺はすっかり「冴島家」の一員らしい。
 
 
 
―――・・・・
 
 
束の間のお茶会も、それぞれ仕事に戻るために終わりを告げた。
俺は烈花と一緒に冴島邸を後にする。
道が分かれるまで、結局どっちが鋼牙の2番が戯れ程度に競った。
 
 
「ま、役に立つのは俺のほうがぜってー上だけど。」
 
「なんだと!
 俺だって鋼牙の役に立てる!
 うるさいだけのお前とは違うからな!」
 
「へへっ!
 がんばろうぜ、烈花。
 もっと強くなって、俺達が鋼牙を守るんだ。
 多分、半端ない重責がアイツの肩にかかるだろう。
 一番大切なのはさ、アイツが打ちのめされたとき、助けられるかどうかってことなんだ。
 周りが敵ばっかで味方がいないときこそ、俺達の本領発揮だ。」
 
「ふ、ふん!当然だ。
 元老院だって敵に回しても俺は怖くない。」
 
「その意気だぜ。
 やってやろうじゃん。」
 
 
結局はどっちが2番とかじゃない。
俺達は目的が同じ協力者だ。
 
休戦協定を結んだ俺達は、それぞれの戦いへと戻っていった。
 
更なる高みを目指して。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
End
 
 
 
 
~おまけ~
 
 
「・・・。
・・・・カオル。」
 
「何?」
 
「なにって・・・。
 手を離せ。」
 
「やだ!」
 
 
零と烈花を見送った後、なぜかカオルが後ろから抱きついたまま離れない。
 
ぎゅっと前で結ばれた腕を解こうと、少し手首を引っ張ってみるがますます抱きつく力を強めた。
 
「カ・オ・ル~~~!」
 
なおも引き剥がそうと彼女の額を抑えるが、今日は妙に頑固だ。
 
「い、やーーー!」
 
なんだというんだ、まったく!
まるで母ザルの背にしがみつく子ザルのようだ。
 
二人が帰って寂しいのか?
・・・子供だな・・・。
 
「俺も仕事に行かなきゃならない。
 寂しいのかもしれんが、いい加減離せ・・・」
 
「・・・・全然わかってない。」
 
背中でむすっとカオルが呟いた。
 
「私だって・・・何でも我慢できる女じゃないんだから。」
 
「  カオル・・・?」
 
何で怒ってるんだ?
気に障ること言ったか?
 
必死で言葉を選んでいると、腰に巻きついていたカオルの手がスッと離れた。
 
「もういい・・・、いってらっしゃい。」
 
 
その顔は相変わらずむすっとしている。
 
とりあえず怒ってはいるが、落ち込んではないようだ。
 
「・・・・俺が悪かった。
 機嫌直してくれ・・・。」
 
思わず出た言葉に俺自身が動揺した。
 
・・・誰かの機嫌なんか気にしたこと無かったのに。
 
しかし俺の願いとは逆に、その一言は余計にカオルの神経を逆撫でしたらしい。
 

「なんで怒ってるかほんとにちゃんと分かってる?
 分かるまで許してあげないんだから!
 じゃあ、いってらっしゃい!気をつけてねっ!!」
 
そう捲くし立てると鼻先でバタンと玄関を閉められた。
 
 
「・・・さっぱり、分からん・・・;」
 
《・・・。
 自分の家から追い出される黄金騎士がいるとはな・・・。》
 
呆れた声で同情してきたザルバに、俺は何も言い返せなかった。
 
 


  ハグしてやればいいんだよ、ガロ!w(笑)
 
 
すみません、こんな感じに仕上がりました;
65666hit☆本当にありがとうございます。
 
ちょっとでもMAKI☆様にクスリと笑っていただけるものに出来上がっていましたら幸いですv
 
 

拍手[24回]

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Comments
もうっ~サイコーvですっ!!
こんばんわ~一二三様 MAKI☆です。
もうっ~~サイコー!!
にやにや…ぎゃっはっはっは~~~~(爆笑)
もぉさすが、123様だぁwww。
笑いが止まらん!! ワタクシの変てこなお題をこんな素晴らしい作品に…嬉し~い 感激っす☆("▼")
実はこの所、色々やらかしてしまい、すごーく落ち込んでたんですケド…
この作品読んで”復活!!”しました。(しなくて良し??)アリガトウ…一二三様 感謝☆

鋼カオも大好きだけど、ワタクシ的には、零&烈花も色々やらかしてくれそうで、注目してるんですよ。これからも、2人のお話を機会があれば宜しくお願いしま~す。またキリ番を踏まねばっ!! 頑張れっ自分。

それから、お約束の件、6話くらいまとまったらご連絡しますねっ。
今日は、ホント有難うございました。
Posted by MAKI☆ - 2011.10.17,Mon 23:25:22 / Edit
Re:もうっ~サイコーvですっ!!
MAKI☆様、メッセージ大変ありがとうございます!v

そう言っていただけてとてもほっとしました。゚(゚ノω`゚)゚。
少しでもMAKI☆様のお役に立てたなら幸いです。

こちらこそ、いつも応援本当にありがとうございます!
頑張ります☆

零君や烈花の活躍も今後TVで見れるかと思うとワクワクしますね!w
MAKAISENKIについて皆様と熱く語り合える日を、一二三も楽しみにしております。

キリ番ゲット&リクエスト、本当にありがとうございました!

Posted by - 2011.10.18 at 22:35
みっこ様、初めまして!
ようこそ!管理人の一二三です☆
拍手メッセージ本当にありがとうございますv
お返事が遅くなり、大変失礼をいたしました;

>シリアスからギャグまでかなりツボです!!

なんと嬉しいお言葉・・・!(*´Д`)
とても光栄です。

>特に鋼牙のへたれっぷりが大好きです。

↑爆笑!!ww

ごめんなさい!☆一二三んとこの鋼牙へたれでww笑

今後も鋼牙のへたれっぷりを楽しみにしていただければ嬉しいですw
応援ありがとうございます!

またメッセージお待ちしてますね☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.11.02,Wed 23:54:10 / Edit
志月様、返信遅くなり失礼しました!
拍手コメントにてリクエスト誠にありがとうございます☆

なかなかお返事できなくてすみません;

はい!!☆一二三、しかと拝命つかまつりました!!(`・ω・´)
UPするまでまたしばらくかかるかと思いますので、気長にお持ちいただけると助かります;

お待たせして誠に申し訳ありません!

今後ともよろしくお付き合いのほど、お願い申し上げますねv

Posted by 一二三(管理人)です - 2011.11.02,Wed 23:54:57 / Edit
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