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Posted by 一二三 - 2010.11.06,Sat


訳分からんタイトルが続いてますがwww、よろしくどうぞ!!


この話は、映画「RED REQUIEM」応援小説のつもりで書きましたが、ちゃんと応援になってれば御の字です☆


一応、補足説明すると映画本編より、ちょっと前の 「鋼牙指令を受けるの巻」 的な感じです。

映画見た後の方も、見てくださると嬉しいです。


ではでは 「つづき」 クリックで小説 『To Red Requiem From 00(ふたまる)』 へどうぞ☆



「かつて、強大な力を持つ7体のホラーが闇の底より出現した。
 遠き先人達の手によって、それら7体のホラーは石版に封じられ、世は再び平穏を取り戻したのだ。
 最近まではな・・・・。」
 
 
サバックの席で口髭を生やした男、元老院・朱雀から鋼牙はある一つの指令を下された。
 
 
 
 
 
『To Red Requiem From〇〇』
 
 
 
 
 
「・・・ここ最近、手強いホラーが出現していると聞いています。」
 
 
それは鋼牙は元より、零や閑岱を守護する翼とて頭を悩ませている問題だった。
 
 
「そう“使徒ホラー”だ。
・・・・話というのは他でもない。
君に、その使徒ホラー7体全てを倒してもらいたい。」
 
 
「・・・“全て”・・・ですか。」
 
 
「そうだ。
 無論、各番犬所とてこの事態を黙って見過ごしてきた訳ではない。
 多くの魔戒騎士、魔戒法師を討伐に向かわせたが、誰一人としてたった一体を倒すことすら出来なかった。」
 
 
使徒ホラーによる魔戒騎士、法師の被害は番犬所の想定以上に甚大だった。
 
これまで「手練」と讃えられてきた多くの者達が、自らの管轄に現れた使徒ホラーに立ち向かい命を落とした。
 
彼らの犠牲を思うと鋼牙は顔を歪まさずにはいられなかった。
 
「・・・・。」
 
 
「結果として、多くの損害が出た。」
 
朱雀は至って冷静に、眉一つ動かさず答えた。
 
「・・・損害・・・。
 人の死はそんなものですか・・・。」
 
 
鋼牙が責めるような目を向けると、彼は鼻先で笑う。
 
「みな脆弱であったため、死んだ。
 ただそれだけの事であろう?
・・・・しかし、元老院としてはこれ以上事態の悪化は避けたい。
魔戒騎士のいなくなった管轄を別の管轄の者に掛け持たせているが、すでに魔戒騎士不足で手の回らない箇所も出始めている。
 それどころか、過労で倒れる者も後を絶たぬ始末だ。」
 
 
皆、疲れきっていた。
 
昼の全てを費やして陰我を浄化しても、夜は別の管轄でホラーが出現し、それを防ごうとその管轄の浄化に専念するが、また別の場所にホラーは現れるのだ。
 
完全に堂々巡りだった。
 
 
明確な解決方法を見出すことも出来ないまま、零も翼も鋼牙ですら一睡も出来ない日々が続いたある日のことだった。
 
魔戒騎士になったばかりの新人が、過労で倒れそのまま死亡した。
 
 
番犬所がローテーションを上手くしていれば、防げたはずの死だ。
 
 
「・・・昼間の浄化も間々ならない状態です。
 無理もありません。」
 
 
「魔戒騎士の不足は深刻な問題だ。
 かといって見習いを一人前に育てるには時間が掛かりすぎる。
 そんなことをしている間に人間が食い尽くされてしまうからな。
 そこで協議の結果、我々は切り札を出すことにした。」
 
 
「・・・それで、俺ですか・・。」
 
半ば自棄気味に鋼牙は答えた。
 
まったく都合のいいことだ、と心中で目の前にいる髭面の男に悪態をつく。
 
 
「ガロの称号が飾りではないことを証明してもらおう。
 出来るか、出来ないかは聞いていない。
 君でなければ他に誰がいる?
 これは、我々にとっても“賭け”だ。
 君を失えば、もう後はない。
 だがしかし、出し惜しみしている状況ではないと我々は判断した。」
 
 
「やりますよ。
 もともとそのための魔戒騎士ですから・・・。」
 
答えなどそもそも最初から決まっていた。
 
くだらないことをダラダラと話やがってと鋼牙は苛々を募らせていた。
いっそ目の前の相手をたたっ斬りたいと物騒な考えが頭をよぎる。
 
むしろそのが腹立たしい・・・。
 
 
 
「では、黄金騎士、冴島鋼牙よ。
 君に“使徒ホラー”7体全ての殲滅を命ずる!
健闘を祈る。」
 
 
どうでもいいように、吐き棄てるように会話を打ち切った男が去っていた。
 
 
 鋼牙は立場上、恭しく頭を下げて見送ったが内心は「このダサ髭が!」だった。
 
 
 
 
 
 
《・・・ずさんなもんだ。》
 
「そんなものだろう。」
 
 準備のため、家に帰ろうと道を歩きながら、ザルバは先ほどのことを話し始めた。
 
《楽してガロ頼みか・・・・まったく元老院が聞いて呆れるぜ。
 髭もダサいしな!》
 
ザルバが呆れてため息をつく。
 
「ぼやくなよ。
 俺が頑張れば、零や翼の仕事が楽になる。
 そう悪い指令でもないさ・・・。」
 
《・・・前向きで素敵ですね・・・。
 使徒ホラーといえば、一筋縄で行くような奴らじゃない。
 俺様は気が重いぜ・・・》
 
 「元気を出せ。
  気持ちで負けては駄目だ。」
 
 鋼牙はめずらしく自分からザルバを励ました。
 
しかし、根拠のない文句でザルバはますます不安を感じる。
 
 
 《だって、7体だぜ!?
  7体もいるんだ!
  1体をやっとの思いで倒せたとしてもまだヤバイのが6体いるんだぞ!?
  やっぱ、俺様は反対だ!反対反対!!》
 
 「大丈夫だ、ザルバ。
  俺がついてる。」
 
 
 根拠はないが、なぜか納得のいくことを言われ、ザルバははっとしたように口つぐんだ。
 
 
 《・・・・。
  ハッ!・・・人間が俺様を慰めるなんてな、100年早いんだよ!
  チッ、しょうがねえなぁ・・・俺様に任せな!》
 
 
 「・・・元気が出てきたな。
  行くぞ、ザルバ。」
 
 
相棒に一声かけて、鋼牙は歩調を速める。
 
家に帰れば、カオルが待っている。
 
ゴンザもいる。
 
 
大切な二人を守るためにも、自分が頑張らなければと鋼牙は決意を新たにした。
 
しかし、問題はどう話すか、だ。
 
 
おそらく早くても2ヶ月は家を開けるだろうと言えば、彼女はどんな顔をするか・・・。
 
1ヶ月後の彼女の誕生日を一緒に祝うと約束していた手前、鋼牙は家に着くまでに良い切り出し方を考えねばならなかった。
 
 
 
 
とりあえず横っ面を殴られる覚悟は決めておこう・・・。
 
 
 
 
 
なぜか鋼牙がしきりに(ひげ)を気にしております・・・wwww(笑)
 
鋼牙に指令を下した「元老院・朱雀」がこんな高慢な奴かどうか、髭面かどうかも一二三の想像ですので、 
  事実と異なっていてもご容赦を!
 
今度発売される公式小説「妖赤の罠」(『宇宙船』にて連載していた)でひょっとしたらこの辺の事情も書かれ
  ているかもしれませんが、一二三は残念ながら読めていないので分からないんです;
 
小説も楽しみですね☆

拍手[18回]

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Comments
これw
一二三様w

私としたことが読み逃してたよ!
検索昨日万歳ですなww

なんせ遅咲きなもんですから・・映画公開終わる頃に花開いたもんですから・・・。

うちの地域じゃこれから始まる新シリーズもリアルタイムで見れるかどうか゚(゚´Д`゚)゚
MAKAISENKI━━━(゚∀゚)━━━!!

他のキャストの発表が楽しみですね☆
Posted by めめ - 2011.06.23,Thu 23:31:31 / Edit
Re:これw
めめ様、コメントありがとうございます!!

検索機能が有効活用されていて、とっても嬉しいですw

これまで日の目を見れなかったw(笑)作品も、皆様の目に留まるきっかけになり、良かったです。


そうですよね、新シリーズが始まる頃にはTVのあれこれも元通り復旧しているといいんですが・・・;

一二三もリアルタイムで見れるかどうかとっても不安ですw
(なにせ、K知県ww笑)
つい先月やっとケーブルテレビでTV朝日系の番組が入ってき出しましたww
でも契約してない泣orz

一緒にがんばりましょーーー!!めめ様!!

Posted by - 2011.06.24 at 23:45
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