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Posted by 一二三 - 2011.02.26,Sat


元気ですかーーー!?一二三ですよーーー!!

えー今回の小説は24999&25000hit御礼☆キリ番リクエストです!!


順番がすっとばかされていますが、忘れているわけではありませんので☆どうぞお許しを!orz

というのも、24999と25000のリクエストは「コニタンの誕生日で鋼牙を幸せにしてあげてください!!」というものだったからです・・・!

こればっかりは、先延ばしにすると皆様がハア?( д)となるのがw目に見えていたのでお先にUPすることにしました;



実はこれ、「幸せにして」→「裏的なナニか・・・!!」ということだったんですけど、書きあがったものはどういう訳か、

ただの悶々話でした・・・!!オワタ


という訳で、この小説はいわば前哨戦ということで;ここはひとつ・・・・。

本格的なお応えは「under gerden」にてがんばりますので、よろしくお願いします!!


とはいえ、せっかく書いたので・・・・『あの時もしも!カオルが起きたままだったら!?』という想定で裏に書くことにしました。


表と裏。


二つの表現方法を楽しんでもらえれば幸いですww;

「この話裏だったらどうなっていたか・・・・;」と悶々してくださいねv



キリバンゲッター☆咲大様にお気に召しますように・・・!



ではでは、まずは表ver.   鋼牙×カオルv小説 『真夜中は自己責任』を 「つづき」クリックでどうぞ!
 






誕生日が終わってもう3時間・・・
 
 
屋敷に帰ったら、すぐに寝るはずだった。
 
 
もう遅いし、誕生祝は夜が明けてからでも出来る。
 
ゴンザにも確かにそう言った。
 
だがそれを不服とした者が弱冠一名・・・・。
 

 
 
 
 
『真夜中は自己責任』
~24999&25000hit御礼☆小説~
 
 
 

 
 
 
むっと頬を膨らますカオルを、鋼牙は据わった目で睨み返す。
 
睨むというより呆れ顔が妥当かもしれないが。
 
 
「・・・おい、いい加減にしろ。」
 
 
「そっちこそ!」
 
 
互いに一歩も譲らず・・・・。
 
結論が出てから床に着こうと待っていた執事も、痺れを切らせて先に自室に戻ったほどだ。
 
 
何より結論が出たところでまったく大したことのない事柄。
 
 
カオルと一緒に居ることはやぶさかではないが、時間が時間である。
 
 
すでに午前3時を回ろうとしている時計にチラリと目をやると、鋼牙の口から自然とため息が漏れた。
 
 
「・・・誕生祝なら今日の夜にやればいいだろう。」
 
「それじゃダメ!」
 
 
・・・おい、また最初の話に戻る気か?
 
これで一体何周、同じことを言い合ったと思っている。
 
 
「カオル・・・。」
 
咎めるように声音を強めると、彼女は「う~~っ」と唸って目を潤ませた。
 
一体どうしたというのか・・・今日のカオルはヤケにこだわる。
 
 
「早く寝ろ」と鋼牙の言うことはもっともである。
 
そんなことはカオルだとて分かってはいるのだが、彼女としても絶対に譲れない理由があった。
 
 
 
屋敷に帰ってきた際の、あの鋼牙の態度・・・・。
 
何かあったことは明白だった。
 
いつも、弱音や辛いことを決して言わない鋼牙が、今夜ばかりはそれをわずかながらもカオルに見せてくれた。
 
 
カオルが鋼牙のそういったところにこだわるのは、唯一今だ踏み込めない領域だから・・・。
 
彼女には時々、それがとてつもなく重い隔たりに思えた。
 
 
どうしていつも平気なフリするんだろう・・・。
 
辛いことも悲しいことも、痛いことも全部一人で抱えて生きてくつもり?
 
『今まで』みたいに?
 
 
 
そんなのあんまりよ。
 
 
・・・・“彼女”なんだよ?“恋人”なんだよ?
 
あなたには私に報告する義務があるじゃない・・!
 
それなのに、なによ!
 
「さっさと寝ろ」だなんて・・・!
 
 
ぜったい、引き下がらないわ!
 
 
 
「う~~~っ」と鋼牙を精一杯威嚇するが、このままだと負けそうに思えて、悔しくて辛い。
 
 
ぜったい・・・・ぜったい、今夜は引き下がらないんだから・・・!
 
もはや意固地になっている自分に気付く。
 
でも絶対やだ。
 
今を逃せば、きっとまた鋼牙ははぐらかしてしまう。
 
「なんでもない」とだけ言い捨てて会話を終わらせてしまう。
 
 
 
“今夜こそ、話すまで離さない!”
 
 
 
 
・・・駄目だ、これは梃子でも動かないな・・・。
 
もはやにらめっこと化した状態に陥って、鋼牙はようやく観念した。
 
何よりこうしている間に貴重な睡眠時間はガリガリ減っていく。
 
真剣なまなざしで、まっすぐに自分を見返してくる彼女にもう一度ため息をお見舞いした。
 
 
「・・・・わかった。
 だが、1時間だけだ、それ以上は譲歩しない。」
 
 
言った瞬間、カオルの顔がパアっと明るく輝く。
 
・・・・・・ゲンキンなものだ。
 
 
 
 
譲歩したことを後悔しつつも洗面所に行く鋼牙を見送りながら、カオルはにこにこと笑う。
 
 
彼から一時間を貰った。
 
決して長い時間じゃないけれど、その間鋼牙を独り占めできることが嬉しい。
 
 
本当は・・・今夜はたくさん話したい気分だったけど、仕方ない。
 
鋼牙がお風呂から上がってくるまで、部屋で待ってよ~っと。
 
カオルは上機嫌で鼻歌でも歌いだしそうな気分だった。
 
 
 
―――・・・
 
 
そっと開いたドアから鋼牙の部屋に入る。
 
入室を許可されたバレンタインの日から、ここに入っても咎められることはない。
 
いくつかの決まりごとを除けばカオルの自由だった。
 
 
 
さて・・・と、待ってる間どうしようかな・・・。
 
ザルバが起きてれば話し相手になってくれただろうが、今は彼も箱の中だ。
 
 
 
鋼牙の部屋に入ると、自然と頭はあのバレンタインの日やクリスマスを思い出す・・・。
 
鋼牙と・・・キスしたこと・・・・。
 
 
バレンタインデーの時・・・もし、あのままホラーが現れなくて、鋼牙と一緒に居れていたら・・・。
 
 
 
どう・・なってたんだろ・・・////
 
 
 
 
 
 
・・・・キスの・・・先・・・・////
 
 
 
・・・・・
 
 
わーー////ばかばか、何考えてんの私・・・!///
 
顔が熱くて、心臓がばくばくと早鐘を打つ。
 
 
“鋼牙の部屋で、鋼牙を待っている”という状況がすでに猛烈に恥ずかしかった!
 
しかもお風呂上りを・・・・。
 
 
・・・・普通、逆じゃない・・・;?
 
 
あーーもう、ばかばか・・・。
 
 
 
 
・・・でも、もし本当にそういう雰囲気になったら・・・?
 
あ・・・!私、油臭くないかな!!?
 
 
 
急に気になって、腕をクンクンと匂ってみるが分からない。
 
・・・鋼牙が帰ってくる前にお風呂には入ったけど・・・・。
 
 
な、なんだろう・・・///
緊張してきた・・・・。
 
 
カオルはゆるゆると頭を振る。
 
 
ただ話をするだけよ・・・!
何考えてんの、もう・・・////
 
これじゃ、・・・まるで・・・・・////
 
 
 
意識しないようにと思えば思うほど、体がカチコチになっていく。
 
目をやらないようにしていたのに、ベッドを見てしまう・・・。
 
 
ふと、ベッド上にあの白いコートが無造作に置かれていることに気が付いた。
 
 
めずらしい・・・・、いつもハンガーに掛けてあるのに・・・。
 
そういえば帰って早々に私が駄々をこねたから片付ける時間なかったんだっけ・・・・。
 
 
純白のそれにそっと触れた。
 
宵闇の中で、このコートが良く映えることを知ってる・・・。
 
ひらりと広がる裾を美しいと思った。
 
 
そういえば・・・、じっくりと見たことなかったなぁ・・。
 
 
微細な背中の模様を眺める。
 
金色の三角形はガロの紋章らしく、鎧の背中にもあったことをカオルは思い出した。
 
コートに触れるうちに、この腕に何度も抱きしめられた記憶があざやかに蘇る。
 
 
いつも守ってくれる広い背中・・・・。
 
抱き止められて、良い匂いがしたこと。
 
 
そういえば、・・・あれって洗剤の香り?
 
でも、それなら私の服だって同じのを使ってるはずなのに違うし・・・。
 
・・・香水・・・は付けてないし。
 
 
何の香りか確かめるために、顔を埋めるとほっと心が和らいだ。
 
ベッドの淵に突っ伏して、コートに顔を埋める姿はさぞかし異様だっただろうが、目撃者の不在に少し大胆になる。
 
 
午前3時を回っていることも相まって眠気もあり、カオルは不躾と思いながらもベッドに横になった。
 
 
鋼牙の匂いでいっぱいで・・・・
 
 
・・・頭くらくらする・・・。
 
 
 
茫洋とした頭で熱くなった瞼を閉じる。
 
こうしていると、まるで抱きしめられているみたい・・・。
 
少し冷たいシーツが顔の火照りに丁度よく、ふわふわとした心地よさに浸った。
 
 
 
「こう・・が・・・・」
 
 
 
 
―――・・・・・
 
 
 
話があるから付き合え、と・・・言った本人は何故か俺のベッドで気持ちよさそうに寝息を立てている・・・。
 
 
・・・・・おい・・・。
 
 
ただ話しをするだけだ、色めいたことはない、と自らに言い聞かせた。
 
身体を火照らせないために、あえて冷水を浴びた俺の立場はどうなる・・・・。
 
 
こんなことなら、しっかり温まって休めば良かった。
 
はぁ・・と今日何度目かのため息が出る。
 
 
とにかく今日は色々あり過ぎた・・・・。
 
さすがに疲れたのか思考回路が上手いこと回らない。
 
 
おい、カオル・・・。
 
あまつさえ彼氏の部屋の彼のベッドの上で、彼のコートに包まって寝るのはどうなのか・・・!
 
いかんともしがたい熱をおぼえそうになるのを、懸命に堪える。
 
・・・・自己責任か・・・、自己責任なのか・・・。
 
 
厄介なホラーとの戦いを終え、酷使した身体を引き擦り頑張った挙句がこの試練なのか・・・。
 
鋼牙は自分の額を掌で押さえた。
 
 
 
そのまま突っ立っていても仕方がないので、がしがしとタオルで濡れた頭を擦りながら、ベッドの淵に腰掛ける。
 
 
すぴーと安らかに眠っている幸せそうな顔のカオルに見惚れた。
 
 
あーくそかわいいなちくしょう。
 
 
一日の終わりに彼女の寝顔を見れたことは嬉しい・・・。
 
 
そっと腕を伸ばし、指の背で彼女の頬にかかる髪を優しく払う。
 
シーツに広がる黒髪をひと房掴んで、そっと口付けた。
 
 
心に誓いを込めて。
 
 
俺に生きる意味を与えてくれてありがとう・・・。
 
 
俺は・・・・
 
 
俺は、君に何も捧げるものを持っていない・・・。
 
 
 
人並みの幸せも、満足に与えてあげられないだろう。
 
 
けれど、せめて俺は・・・君に『心』を捧げる・・・。
 
 
永遠に変わることのない、この誠実な愛を。
 
 
 
 
・・・・カオルといると優しい気持ちになれる。
 
そんな自分がくすぐったくも好きだった。
 
鋼牙はカオルの髪を手放すと彼女の寝顔を見つめながら、そっと呟く。
 
「・・・カオル。
 今日・・・父さんに逢ったんだ・・・。
 “誕生日、おめでとう”と言っていた・・・。
 
 お前にも、逢わせたかった・・・。」
 
 
起こさないように小声で囁いた言葉は彼女に届いたのか・・・。
 
 
「・・・誕生日、ありがとう・・・。」
 
 
 
鋼牙は腰掛けていたベッドから立ち上がると、後ろ髪惹かれる想いでソファへと向かった。
 
疲れきって重くなった身体をソファに倒しながら、すぐに瞼が落ちる。
 
 
痺れそうになる理性に、それだけが救いだった。
 
 
・・・・
 
 
 
あくる日、ベッドで目を覚ましたカオルが、烈火のごとく鋼牙を叩き起こしたのはいうまでもない。
 
 
 
「なんでベッドで寝ないのよ!!」
 
 
《なんだ、“据え膳”だったのか。
 チャンスを逃したな、鋼牙!》
 
 
カオルの言葉を聞いたザルバがすかさずからかう。
 
 
鋼牙は二人の言い争いをどこかぽかんとした頭で右から左へスルーした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
鋼牙の台詞は大好きなオペラ「セルビアの理髪師」からです♪
あの主人公はかの有名なwフィガロですが、鋼牙の台詞はアルマヴィーヴァ伯爵からw
「恋する誠実なリンドーロ」だったかなww
 
 
 
 
 
 
・・・・とここで終わると思いきや。
 
一二三はザクとは違うのだよ、ザクとは!!byシャア様ww
 
・・・裏にて途中からアナザーVer.UPします・・・・!!☆
 
据え膳食う話です・・・!!;
 
でも毎度のことながら、行くトコまで行ってません・・・!!;(爆)残念!☆
 
それでもいいよ♪と言う方は日曜夜頃にはUPされてると思いますw
※タイムラグがあるのは忙しいため→もとい、皆様をヤキモキさせるためw
 
 

拍手[36回]

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Comments
待ってましたよ。
一二三さん更新お待ちいたしておりました!もう毎日訪れております。
そういえば3月19日から今度は愛媛のアイシネマ今治で上映が決定したみたいですよ!HP飛んだら小さな映画館みたいですね。

あとこの前の3Dテレビの方式については3DテレビではXpanD方式とほぼ同じ仕組みのシステムが採用されているみたいです。
ですからこれからグラスレス3Dのシステムも出てくると思いますのでもう少し様子見もいいかもしれませんね。

まぁ牙狼RRがテレビで見られるときもいずれできると思いますので気長に情報の更新を待っていてもいいのでは?と思います。
Posted by しーくれっと - 2011.02.27,Sun 01:23:14 / Edit
Re:待ってましたよ。
しーくれっと様、待っててくれてありがとうございますv
毎日来てくれているとのことw嬉しいです!

そ し て・・・・!まさかの映画情報Thanksです!!

ていうか、もう・・・ここまで(愛媛)来てくれたなら、四国山地越えてくれよ!!泣(ノД`)・゜・。

なんだもう・・・!!エサを目の前でチラつかされている気分ですよ・・!;

ぐああーーー(悩)試されている・・・!
牙狼ファン魂を試されている!!

しーくれっと様、TVの方もあわせて情報ありがとうございました!
お詳しいですね・・・!

これからも何かとお世話になりますネvまたお遊びに来てくださいな!
Posted by - 2011.02.27 at 22:52
ありがとうございましたm(__)m
一二三様

こんばんわ^^
昨日に続き本日こそは、更新があるかと思い起きておりました^^/
リクエスト小説ありがとうございましたm(__)m
カオルらしくて、「カオルならありうるよね~!!」と思わず納得してしまいました^^v
心も体も疲れ切っている鋼牙には酷でしたが^^;;
夜には、ザクとは違う一二三様を楽しみにお待ちしております☆
アナザーVerどんなのかな~♪
鋼牙が少しでも救われます様!にと祈りつつ一度寝ますwww
おやすみなさ~いzzz
Posted by 咲大 - 2011.02.27,Sun 02:06:51 / Edit
Re:ありがとうございましたm(__)m
わーーーーゴメン(゚ノД`゚)ァソバセッ!!

眠かったでしょうに、夜遅くまで待っててくれたんですね・・・!
本当にすみません;
どうかしっかりと寝てくださいね!
一日遅れても、すぐ無くなったりはしないのでw大丈夫ですよ!

リクエスト小説・・・本当にこんなのでよかったんでしょうか?;
期待に添えなくて申し訳ありませんでしたorz

裏のほうでは鋼牙が少しでも救われて・・る・・・かな!?;汗
お気に召したらば幸いです♪

これからもよろしくお願いしますね!
Posted by - 2011.02.27 at 22:57
無題
こんにちはm( )m
更新お待ちしておりました!また素晴らしいものを読ませて頂きまして、ありがとうございます☆
あーくそかわいいなちくしょう、鋼牙っっ@(´∀`*)@(そっち?
またの更新、楽しみにしております♪
Posted by ふにゃ - 2011.02.27,Sun 13:33:59 / Edit
Re:無題
毎度いらっしゃいませーv

「素晴らしいもの」だなんて、まっv褒めすぎですわww

一二三これからも頑張ります!応援よろしくお願いします!
Posted by - 2011.02.27 at 23:01
なな様、小説ゲットだぜ!
ポ〇モンゲットだぜ!!のノリwで小説頂戴しました☆

本当にその節は、この話の続きを書いてくださってありがとうございました!!
すんごく嬉しかったですvv

一二三、体調は最近崩し気味です・・・、

なな様も気をつけてくださいね☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.03.05,Sat 00:20:29 / Edit
めめ様、の期待に応えてみせる!(燃)
どうも!一二三です!拍手ゴッチャンでした☆

自分から話があるって言っといて寝ちゃうカオルww
・・・普通にありそうですw!
いつかそんな場面を、リアルで見てみたい~~~!

一二三これからも、脳内のあらゆる知識を動員して小説書いていきますよ!

はい☆まずは「鋼牙のコートがなぜあんなにも美しく見えるのか」について!

あれは小西さんの腰椎の前彎が成せる業ww
腰椎を前彎させ、仙骨を後傾させることで立位バランスを保っているんですが、あの前彎角度が絶妙で、コートの上下のつなぎ目が丁度あの位置にくるんです!!
あれは衣装担当の方のセンスも凄いですよね!あの位置に持ってきたというのが絶妙技です・・・!!
あとあと!小西さんて胸郭が薄いんですけど、黒のボディスーツでかさまししてあって・・・云々・・

※5時間は続きます。
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.03.05,Sat 00:37:28 / Edit
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