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Posted by 一二三 - 2010.12.13,Mon

おっす、オラ一二三!

うっひゃぁ~、強ぇやつ(閲覧者の皆様)がいっぱいいるなぁー!オラわくわくすっぞ☆ by 孫一二三


クリスマスがお仕事に確定したので、ヤケ酒の結果こんなものが出来上がりました☆

酔いを理由に逃げさせてください(爆)


!注意だお(`・ω´)

 ・ 男三人が馬鹿やってる
 ・ カオス上等!
 ・ 邪美ねえ様パネぇっす
 ・ 翼わんわんだぉ☆
 ・ 5666hit リクエストのような(←ココ重要)もの。



以上注意を踏まえて、小説 『センチメンタル☆ジャーニー』 をご覧下さい。

♪ひっふっみっはまだ、16だーから~♪ ←うそつけww


「一二三さん殉職☆」からどうぞ。


~追伸、5666hit ゲットされた まろー様へv~

 完全なるおふざけです。
 必ず書き直しますので(零を不憫にしますので)、お許しくださいませorz



「もう、鈴は閑岱には帰らないよ!」
 
 
まだあどけなさの残る少女はある日突然、冴島邸を訪れたのだった。
 
《家出か?感心しないぜ》
 
「翼も心配していると思うぞ・・・。」
 
 
「兄(にい)が悪いんだよ!」
 
 
少女は怒って頬を膨らませた。
 
 
 
 
『センチメンタル・ジャーニー☆』
 
 
 
 
 
「お兄様と喧嘩したのですか?」
 
ゴンザがプリンを差し出しながら、優しく尋ねると少女は眉をしかめながら答えた。
 
「・・・それはある晴れた日の午後のことだ。
 私は鋼牙に手紙を書いていた。
 それを見ていた兄がこう言ったの。
 “兄と鋼牙とどちらが好きだ?”と。
 私は鋼牙だよ!と答えた。」
 
 
・・・おっと・・・・それは・・・・。
 
その場の空気が固まった。
 
「そして私は鋼牙がいかにすごいか兄に聞かせてあげたの。
 そしたら、兄は泣き出し、邪美にすがりついてしまった。
 邪美は兄をぶん殴った。
 ただそれだけのことだけど、兄が情けなく思えて・・・・。
 鋼牙みたいな兄だったなぁ・・・。」
 
 
目線を落として元気の無い鈴に、鋼牙は優しく語りかける。
 
 
「・・・鈴、翼は誰よりもお前のことを大切に思っている。
 俺には兄弟がいないから、よくわからないが・・・お互いを大切に思うものなのだろう?
 翼はいい兄だと俺は思うが・・・。」
 
《鋼牙の言うとおりだ。少々固いところはあるしシスコンだが、いい兄には変わりないだろ?》
 
中指の魔導輪も翼を庇うように口を挟む。
 
「違うんだよ、ザルバ!
 兄は邪美が好きなんだ。
 鈴は応援したい!だから妹離れさせようと・・・・。
 あ、でも鋼牙のことはほんとにすごく好きだよ!」
 
 
「・・・あ、あの~~。
 さっきからもの凄く暴露してますが、よろしいので?」
 
ゴンザはこの場から逃げ出したそうに呟く。
 
鈴は敬愛する鋼牙にパッと笑顔をほころばした。
 
「でね!今日ここに来たのは鋼牙にお願いするためにきたの!
 兄と邪美をくっつけたいんだ!
 鈴の作戦に鋼牙も協力してくれよ!」
 
 
     ・・・マジか・・・。
 
予想外の申し出に鋼牙は冷や汗を流す。
 
 
「・・すまん、俺はこういうのは門外漢だ!
 悪いが協力は・・・・。」
 
 
「なっさけないねぇ、鋼牙は!」
 
突如、窓辺から届いた声に、驚いて窓を見ると外から銀牙騎士が身を乗り出していた。
 
 
「零!!?
なんでお前がここに!?」
 
突然の来訪に唖然とした顔を浮かべて鋼牙は尋ねる。
 
一般常識上、訪問の前に連絡の一つはよこすものだ・・・・!
 
 
「翼に頼まれたんだよ。
 邪美の好みのタイプが分からないから鋼牙に聞きに行きたいって。
 一人じゃ恥ずかしいからってさ!」
 
零は面白おかしげに言うと、くいっと後ろを親指で指差す。
 
「零!!!貴様、あれほど言うなと!!」
 
 
そこにいたのは渦中の人・・・・山刀翼。
 
 
「・・・兄ィ・・・・」
 
「鈴!!お前いないと思ったら、鋼牙のところに!?
 ここでなにしてる!」
 
 
 
「おい・・・貴様らそろいも揃って勝手にウチの敷居を跨ぐな!」
 
「相変わらずきっつーー!鋼牙☆
 でさ~、邪美の好みのタイプってどんなの?」
 
 
知るか!!本人に聞け!
 
人の話を聞かない零の言葉に鋼牙は怒りを顕にして怒鳴る。
 
どうどう、と動物にするように鋼牙を落ち着かせようとする零に、彼はさらに眉間の皺を深くした。
 
 
「まあまあ、鋼牙。
 鈴ちゃんからも頼りにされてんだからさ、ここは翼のいじらしい恋心を応援してやろうぜ?」
 
「・・・零、お前・・・!そんなにも俺のこと応援してくれてたのか!?」
 
 
・・・・・翼、お前どういう頭してんだ・・・?
 
鋼牙は怪訝な表情で不貞の輩を指差した。
 
「騙されるな翼、こいつは面白がってるだけだ!」
 
 
 
――――・・・
 
 
 
「というわけで!“チキチキ☆翼のラブラブ・ドキドキ☆うっふん大作戦!”作戦会議をはじめよう☆」
 
 
零が教鞭を採るようにして、にこやかに告げるのを鋼牙は苦々しく思う。
 
 
「・・・センス死んでるな。」
 
「はいはい毒舌はよしてね~鋼牙くん☆
 えーそれじゃ尺も足りないからサックリいこう!♪」
 
 
零はびしっと鋼牙を指名する。
 
「じゃあ、鋼牙君!邪美の好みのタイプを教えてくれ。」
 
「・・・・そうだな・・・、強いて言うなら黒が好きだ。」
 
「は?黒?色じゃなくてな!男のタイプだよ!!」
 
「さっきも言ったが、そういうのは知らん。」
 
 
鋼牙がきっぱりと答えると零はわきわきと両手を動かす。
 
「でも鋼牙と邪美は幼馴染ってやつだろ?
 何か無いの?」
 
 
腕を組んで考え込む。
 
「・・・・邪美は男勝りだし・・・あまり女々しい男は好きじゃなさそうだが・・・。
 いや、やっぱり分からん。逆にそういうのがいいのかもしれん・・・。」
 
「確かに!案外そういうのに弱いかもな!
 ギャップ萌え的な!」
 
鋼牙の意見に零はそれだ!と乗ってきた。
 
翼も・・・・かと思いきや、彼は目を点にしてキョトンと尋ねる。
 
「ジャップモへ的屋?」
 
「・・・・翼黙っといてくれる?」
 
 
 
「よし!作戦1!翼、邪美に弱いところをみせろ!」
 
人差し指を立てて高らかに告げる零に、遠巻きに見ていた鈴が口を挟んだ。
 
「それじゃ駄目だと鈴は思うな~。
 だって泣きついて殴り飛ばされたんだよ兄・・・。」
 
 
・・・一理ある。
 
「う・・・う~ん、いや・・・確かにそうか・・・。」
 
「やはり、強い男だろう!
 強くなるには鍛錬しかない!」
 
翼はぐっと拳を握り締めて立ち上がる。
 
 
「汗臭い男は嫌われるんじゃね?
 カオルちゃんもそうだよな?」
 
 
「・・・・・・・・何で俺に聞く。
・・・優しさ・・・?とか?」
 
低レベルな会話に辟易としつつ、鋼牙は呟いた。
 
 
 
「それだ!!翼、作戦2だ。
 邪美に優しくして来い!」
 
 
「や、優しくって何だ!?
 具体的にどうすればいいんだ!?」
 
困惑を顕にする翼に、零はぽんと肩を叩いてやる。
 
「肩でも揉んでやれよ!
 女ってやつは尽くされると弱いものなんだよ。」
 
だが翼は途端に顔を真っ赤にしてろうばえた。
 
「か!肩を・・も、揉むだと!!?
 そんな破廉恥なことできるか!」
 
 
 
めんどくせぇなこいつ・・・。
 
内心舌打ちして、零は翼の首根っこを掴む。
 
「肩もみのどこがハレンチなんだよ!!
 いいからとっとと行くぞ、このチキン!」
 
 
 
―――・・・
 
 
魔戒道を用い、閑岱に着いて・・・
 
 
 
「じゃ、邪美・・・。」
 
「・・・なんだい、翼。
 あたしは忙しいんだよ・・・。」
 
 
鈴の計らいで、蔵の裏に邪美を呼び出すことに成功した翼はおずおずと語りかける。
 
近くの茂みからそっとその様子を覗う影がふたつ・・・。
 
 
(いやぁ~、なんかドキドキすんな・・!)
 
零はぼそりと隣の鋼牙に語りかけた。
 
(・・・・・上手くいくだろうか・・・。)
 
(バッカ!何言ってんだよ!
 ちょっと緊張してるみたいだが、
 きっと・・・だいじょう・・・)
 
「か・・・肩を揉ませろ!!!」
 
 
吼えるように言った翼に・・・時が止まったように、零も鋼牙も開いた口が塞がらなかった。
 
 
「はぁ?何ブッこいてんだ!この変態!!」
 
 
バッチーーーン!!!!
 
 
怒り心頭の邪美は派手に翼をぶっ叩いてスタスタと去っていく・・・。
 
 
 
 
 
「馬鹿だろあいつ・・・。」
 
さすがの零も何考えてんだ、という目で翼を見る。
 
 
トボトボと戻ってきた翼の頬にはバッチリと赤い手形が残っていた。
 
 
「駄目だな・・・完全に嫌われたんじゃないか・・・?」
 
ズバッと切り捨てた鋼牙に、たまらず零は静止を呼びかける。
 
「こら、鋼牙!真顔で言うな!!
翼、元気だせ!まだチャンスはある!」
 
「こうなりゃ鋼牙!邪美と親密なお前から、翼の気持ち伝えてやれ!」
 
 
零の提案に、鋼牙は露骨に嫌そうな顔をする。
 
 
「なんで俺がそんな面倒なこと・・・」
 
「はい!☆はっきり言いやがった!
 ここは翼のためにやる気だしてくれよ・・・!!」
 
 
揉み手をしつつ腰を低くお願いすると、鋼牙は静かに語りだした。
 
「・・・零。」
 
「あ?」
 
「俺はこのところ忙しくて、あまり寝ていない。
 そのためか、俺は今自分でも引くほど機嫌が悪い。
 
 
「Σ頼むよ!!乗り越えてくれよ・・・・;!!」
 
 
 
 
 
 
 
「邪美」
 
「ん?おお!鋼牙か!なんだよ、来るなら前もって連絡よこしな!」
 
「ところで邪美、折り入ってお前に相談があるんだが・・・・」
 
 
魔導具の手入れをしている邪美に鋼牙はじっくり言い聞かすよう努めた。
 
 
「翼のことなんだが・・・・」
 
「ああ・・・、あの馬鹿がどうかしたのか?」
 
「・・・どうやら、その・・・すごく悩んでいるらしい。」
 
「悩み?」
 
(お・・・いい切り出しだぞ、鋼牙!)
 
零は先ほどと同じく茂みに隠れながら様子を覗う。
 
鋼牙の機転のよさに心の中でガッツポーズをした。
 
 
一方、隣には翼の姿も。
 
零と違い、彼の方は親密そうな二人を見て気が気じゃないようだ。
 
 
「・・・それは、もう・・・もの凄く悩んでいるんだ。
 その悩みというのは・・・」
 
なんとか会話を真剣に持っていこうとしている鋼牙を邪美の声がさえぎる。
 
「別にあいつの悩みなんかどうだっていんだよ。」
 
 
 
・・・・痛 恨 !!!
 
がびーん、と零は口に手を当てる。
 
隣で同じく会話を聞いていた翼はショックのあまりその場に倒れこんでいる。
 
(つーばーさー;!!しっかりしろーーー!)
 
気付けさせようと零は翼の頬をピシピシと叩いた。
 
しかし無情にも鋼牙と邪美の会話は続き・・・・
 
 
「それより、鋼牙!
 あのカオルって女とはどうなんだい?」
 
「え・・・・!?」
 
突然の話題変更に、鋼牙は度肝を抜かされる。
 
「もし、上手く言ってないなら、あたしが慰めてあげようか?v」
 
擦りつくように腕を絡める邪美に鋼牙はうろたえた。
 
「い、いや・・・邪美!俺は・・・」
 
「ははっ冗談だよ!そんなにうろたえることないだろ?可愛い奴だな!」
 
 
軽く明朗と笑って見せる邪美に鋼牙はほっと息をつく。
 
「・・・邪美・・・お前もいい年なんだから、もうそういう冗談は・・・」
 
鋼牙は内心焦っていた。
 
・・・そう落ち着いてもいられない。
 
この様子を見ている翼に何とか自信をつけてもらわねば・・・!と。
 
 
「真剣に返すなよ!相変わらず真面目な奴だな。
 ま、あたしとしては真剣でもいいけど?」
 
 
「あのな、邪美。
 そういう事は、もっとお前を本当に想ってくれる奴に言ったほうがいい。
 例えば・・・お前の傍にいる魔戒騎士とか・・・」
 
 
会話の内容が脱線していたところから、元に戻り、核心に近付く。
 
その巧さに零は感動をおぼえた。
 
(おお!鋼牙のやつ!切り替えしたぞ・・・!!
 なんか、俺もう、泣きそう・・・!)
 
 
「・・・鋼牙、あんた大人になったね・・・。
 そういう遠まわしな告白するんだ・・・。」
 
 
 
・・・・え。
 
 
時が凍りつくとはこのことだった。
 
 
 
 
えぇぇえぇえーーーー!!?
 
 
 
 
 
「!?ち、違う!そういう意味じゃないんだ!」
 
慌てて鋼牙は否定するが、邪美の耳には届かない。
 
鋼牙のコートを掴む邪美の手をどけようとするがうまくいかず・・・
 
「あんたがその気なら、あたしはいつだって・・・」
 
 
 
(もうやめてぇーーー!翼のライフはゼロだ・・!!)
 
零はがっくりと膝をつきつつ嘆く。
 
 
「邪美!?Σそれ以上は言わなくていいッ;!言わなくていいから・・・!!
 もう、頼むからカンベンしてくれ・・・・!!」
 
 
鋼牙の切ない咽び声でこの会話はお開きになった。
 
 
―――
 
「も・・、もう、無理だ!!
 俺はこれ以上付き合いきれない・・・!!
 いたたまれない・・・!!」
 
顔面を両手で覆って、今にも泣き出しそうな鋼牙に零は乾いた笑いを漏らす。
 
 
「なあ・・・翼・・・。
 もう邪美は諦めな。
 お前の手に負える相手じゃない。
 大丈夫!きっといつか本当の恋が出来るさ!ていうかもう、ぶっちゃけめんどくさい。
 
 
やり遂げた清々しい笑顔で零が告げると翼は地団駄踏んだ。
 
かえって状況が悪化しただけなんだが!!?
 させんぞ!このまま帰るなんて絶対させないからな・・!!」
 
 
うう・・・なんだこいつ、ぐいぐい来る!
 
隣には落ち込む黄金騎士・・・・、零も泣き出しそうだった。
 
「泣くな鋼牙!
 帰ったらカオルちゃんに慰めてもらえ!
 元気だせ!お前だけが頼りなんだよ・・!!」
 
 
「というか・・・翼がちゃんと告白すればもういいんじゃないか・・・?」
 
結論を消沈した声で鋼牙に告げられ、零も何も言えなくなる。
 
 
 
・・・・言ってる奴が出来てないけどな・・・。
 
でも、そっ・・・そうだよな・・!
 
 
「翼!もうこうなった以上、率直に言うしかない!
 作戦4だ。
 邪美に“あなたが好きです。一生尽くします!”って言え!」
 
余計なこと言うなよ・・!と念を押す零に、翼は意を決する。
 
「わかった・・・!やってみる。
 そうだな・・・邪美を好きなのは俺なんだ。
 俺の力でなんとかしなきゃな・・・」
 
 
今しがた鋼牙と邪美によって見せられた昼ドラのような展開が、翼に火がついたようだ。
 
 
―――
 
(どうか上手くいってくれ・・・・!)
 
合掌しながら零は祈る。
 
再び鋼牙と二人で茂みから様子を眺めた。
 
 
 
「邪美・・・」
 
「・・・なんなんだよ、さっきから?暇じゃないんだよ、こっちは。」
 
 
 
邪美の軽口にひるむこともなく、真剣な面持ちで夕日を背に立っている。
 
今回の翼は落ち着いていた。
 
 
「お、俺は邪美のことが・・・好きだ!
 一生・・・俺はお前と一緒にいたい・・!!」
 
 
(お!言ったーー!)
 
零は今日一日の苦悩を思って、達成感を感じる。
 
だがまだ気を緩めるわけにはいかない。
 
邪美の返答はまだだ。
 
 
「一生、お前に尽くす・・・!」
 
 
翼の瞳は自信と決意に輝いていて、零は感嘆する。
 
(・・・くやしいけど、お前かっこいいよ・・・!)
 
隣の鋼牙も固唾を呑んでじっと邪美の返答を待つ。
 
翼は頑張った、報われてほしい・・・。
 
そんな思いをこめて。
 
 
 
邪美はかすかに微笑んで優しく答えた。
 
「・・・嬉しいよ・・・、そんな風に思ってたなんて・・・。」
 
 
邪美の言葉に零と鋼牙は拳を合わせて、よっしゃ!と心でガッツポーズをした。
 
が、次の瞬間・・・・
 
 
「なんていうと思ってたのかい?
 今さらあんたが言うまでもなく、あんたは私の犬っころ!」
 
 
零、鋼牙は戦慄した。
 
“犬っころ”・・・・?
 
ねぇ、今“犬っころ”って言った・・・?
 
 
バチンと手に持つ皮製のベルトを鳴らして、にこりと女神のような・・・・ともすれば悪魔の微笑みで邪美は翼を見る。
 
「あ、・・あの・・・邪美・・・何を・・・?」
 
腰が引けている翼が震えながら尋ねると、彼女は楽しそうな顔でのたまった。
 
 
「ワンちゃんプレイ♪」
 
 
 
ぎゃあああぁぁぁーーーーー!!
 
 
 
 
翼の阿鼻叫喚が閑岱の山々にこだまする。
 
 
零と鋼牙はそこで世にも恐ろしいものを目撃した。
 
「こっ、こうが鋼牙!!
 な、なんとかしないと!!」
 
おろおろと零が隣にいる鋼牙の腕を引っ掴むが、鋼牙は両耳を覆って現実逃避・・・。
 
 
「聞こえない聞こえない・・・!!」
 
「なにトラウマ発動してんの!?
 お前も邪美にヒドイ目に合わされたわけぇーーー!?」
 
 
ひぃいいーーー!!
 
 
なおも続く翼の絶叫に、零は逃げ出したくてたまらなくなった。
 
静香たすけて・・・!!
 
俺はもうだめです・・・!
 
「おらおら!女王様と呼びな!」
 
 
邪美の高笑いが耳に残る。
 
 
 
恐怖の30分が終わり、ズルズルと首輪を付けられた翼が邪美によって引き摺られていくのをしっかりと見届けた。
 
 
 
震える足を鼓舞して、何とか立ち上がる。
 
 
「・・・見なかったことにしよう。」
 
震える声で鋼牙が告げた次第、零は振り子人形のように頷いた。
 
 
「ああ・・・俺たちはなにも見てない。
 何も見てやしないさ・・・・。
 悪夢だ・・・悪夢・・・!!」
 
ガクガクと膝が嗤う。
 
 
・・・・女ってこえーー・・・・。
 
意気消沈として語る零の肩を慰めるように鋼牙は軽く叩いてやった。
 
 
 
その後、変な趣味に目覚めそうになった翼が、更正を頼もうと冴島邸に訪れたのは、およそ1ヵ月後のことだった。
 
 
うん・・・一二三きっと疲れてたんだよ☆
 
最近ほら、お昼も食べれずに働く日が続いたじゃない?この間も土曜日と日曜日フルだったじゃない?
疲れてたらこんなこともあるよ♪
今日一日の仕事終わりに1時間で書こうとしたらこんなんなっちゃうよね☆
仕方ないよ、人間だもの。
 
元気出して!みんな応援してるよ一二三!
 
orz・・・・返事がない。ただの屍のようだ。 
 

拍手[34回]

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Comments
ヘキ様、ありがとうございますw(笑)
拍手コメありがたく頂戴いたします!

「抱腹絶倒」とはしてやったり☆な気分の一二三ですw

鋼牙はカオルに「飴、食べる?」なんて慰められるといいと思いますw

またよろしくどうぞv
Posted by 一二三(管理人)です - 2010.12.16,Thu 23:30:06 / Edit
風の道様、またしてもシンクロニティチェインw!
爆笑しました・・・!w

まさか拍手のコメントでお腹抱える事になるとは思いもよりませんでした・・・!(爆)

風の道さま、毎度ありがとうございます!!

ほんとに毎回コメント楽しみにしてます♪
そして「妖赤の罠」での翼と邪美の急接近具合に度肝抜かされたのは一二三だけではなかったんですね☆

さらには「白夜」=「ホワイトナイツ」と言うハイ↑☆センスっぷりに一二三土下座したくなりました・・!orz

弟子にしてくださいYO!ww

恐れ多くもまた来て頂けると不肖一二三喜びます(笑)

Posted by 一二三(管理人)です - 2010.12.16,Thu 23:39:46 / Edit
にゃじら様、お久しぶりです!
うわぁ~v!また来てくれてありがとうです!
拍手&コメントも嬉しいです!

にゃじら様、ステキな助言(下コメw)を頂きまして、大変参考になりました☆

「ホラー退治の鍛錬より、彼女がいるんだからそっちの鍛錬を・・・」

それはアレですか!?

深夜枠的なアレですか・・・!?(*´Д`)ハアハア

すいません!!自重します;!

いつも応援ありがとうございますね!
これからもこんな一二三ですがよろしくお願いします。
Posted by 一二三(管理人)です - 2010.12.16,Thu 23:45:48 / Edit
もえ様、こちらこそいつもありがとうございます☆
コメント&拍手ご馳走様です!

邪美ねえ様は生まれついての女王様だと一二三思っとります、はいw!

一応狼はネコ目イヌ科なのでみんな「犬っころ」ということでここはひとつw

もえ様も体調にはお気をつけてくださいねv
また来てください!

Posted by 一二三(管理人)です - 2010.12.16,Thu 23:53:19 / Edit
しゃーりぃ様、嬉しいお言葉助かります!
いつもお世話になっております!

あたたかいお言葉に感極まりました・・・・!


一二三頑張ります!泣

頑張るよ・・・!!。゚(゚ノД`゚)゚。

しゃーりぃ様もお仕事無理なさらないで下さいね!
お体に気をつけて・・・。
Posted by 一二三(管理人)です - 2010.12.16,Thu 23:59:24 / Edit
龍鈴様、もう無かったことに・・!;
拍手ありがとうございます!

今回もありがたく頂戴しました☆

う・・・うん;
すみません、もう・・・カンベンしてください・・・(゚ノД`゚)

こ、この話は無かったことに・・・がくがく(震)



またの感想をお待ちしております!←水洗便所に流した☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.07.10,Sun 21:40:14 / Edit
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