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Posted by 一二三 - 2011.07.31,Sun
冷やし中華はじめました。
一二三です!
皆様、暑い夏の夜・・・いかがお過ごし?ww


怖いwフォントでいきなりビックリしたかしらww(*´`)

百物語するときは、ちゃんと終わらそうね!!☆
肝試しするときは、退路を用意してからしようね!!
お化け屋敷は今年のトレンドだから要チェックよ!!v←嘘っぱち☆

あと、くれぐれも一二三に呪いを振りかけたりしないでねっ!!;(必死)

心霊写真とかメールで送ってこられてもどうしようもないからね!;約束よ!

困ったときは、おのおの魔戒騎士を呼んで下さいww


さてww今回UPの小説は、前々から予告していた新たな長編小説の前哨戦(前編)です・・・!

今回書く話から、長編小説に繋がる色んな事が広がっていきます。(←どんだけフラグ立てるの;)
なので、まだ鋼カオ要素は皆無ですが、これはこれで楽しんでいただければ幸いですv

!WARNING!
・鋼カオ要素なし
・オリジナルホラー&登場キャラ出てきます;
・TVシリーズ「月光」で登場した羽根沢刑事出てくるよ☆

以上を御ふまえの上、「つづき」クリックで 『The crooked houseⅠ』へどうぞ。



※小説を読んだ後、眠れなくなった人のための救済措置w ↓






 
 
 
母親は幼い娘を抱きしめて、自宅の物置で震えていた。
 
夫はギャンブル好きでお金には目がなかったが、少なくとも人を傷つける人ではなかったのに。
 
けれど・・・・。
 
つい2日前から夫は変わってしまった。
 
それはまるで人間ではない異質なものに・・・・。
 
 
ドンッと大きな音が物置の扉を叩いた。
同時に聞こえてくる獣の唸り声のような夫の声・・・・。
 
 
「おい!いるんだろう!!ここを開けろぉ!!」
 
 
「ひっ!」
 
悲鳴を上げると、娘が金きり声で喚き出した。
 
「きゃぁぁぁーー!」
 
 
私はただ必死に物置のドアノブを押さえる。
 
ガチャガチャ、ドンドンと乱暴に物置のドアをぶち破ろうとする夫が怖くて仕方なかった。
 
 
今にも力に負けてしまいそうで、死の恐怖に手が震える。
 
それでも全身の力をノブに込めた。
 
5歳の娘だけは命がけでも守らねば。
 
開かれたら終わりだ。
 
全てが終わる。
 
 
 
 
――誰か助けて・・・・!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
The crooked house
 
 
 
 
 
 
 
気が付くと、おそろしい夜は明けて・・・いつの間にかドアを殴る乱暴な音も、夫とは思えない怒鳴り声も消えていた。
 
 
恐る恐る物置のドアを開けて、辺りを見渡すとそれはいつもと変わらない我が家の風景・・・。
 
気が変になりそうだった。
 
 
「・・・・ママ?
 パパもういない?」
 
幼い娘が自分の父親に恐怖を感じている。
 
あの人は娘を溺愛していたのに・・・・。
 
夫の豹変をまったく理解できない。
 
 
たった一日で、まるで別人になってしまった。
 
 
ひょっとしたら夫は何か悪いものにとり付かれているのではないか、とオカルトな妄想まで抱く。
 
そう思う理由はいくつかある。
 
夫は食事をとらなくなった。
 
一食抜くなんてものじゃなく、まったく食べなくなったのだ。
 
家の外で食べているのならいいのだが。
 
 
夜中、ベッドを抜け出して家中を徘徊したり、奇妙な行動をとるようになった。
 
まるで何かを監視しているみたい。
 
 
 
昨夜に至っては、いきなり暴力を振るわれた。
 
夫が、包丁を片手に娘を突き飛ばしているのを見たのだ。
 
 
私は母親としてこの子を守らねばならない。
 
なんとしても、夫から守らなければ・・・・!
 
 
 
―ピンポーーン・・・
 
 
「はっ・・・!」
 
 
インターホンの音に肩を震わせる。
 
夫ではない、と分かってはいても恐怖が足元から這い上がってくる。
 
私は慄きながらも玄関の扉を開いた。
 
 
「どなたですか・・・?」
 
扉の向こうに立っているのはスーツ姿の若い男。
 
しかし、その表情は硬くセールスマンではなさそう。
 
 
「突然すみません、警察のものです。」
 
「警察・・・!?」
 
「旦那さんはご在宅で?」
 
 
警官はスーツのポケットから警察手帳を取り出すと素早く私に開いて見せ、淡々と言葉を続けた。
 
 
「い、いえ・・・;
 あの、主人が何か・・・?」
 
 
夫は何か犯罪になるようなことをしでかしたのだろうか。
 
最近のあの人の様子を思うと、いつそんな凶行に出てもおかしくはない。
 
でも、私はあの人の妻。
 
夫の立場を悪くするようなことを証言すべきなのだろうか?
 
自分の中で夫を守るべきか、不可解な行動の数々を洗いざらい喋ってしまうべきか、心が揺らいだ。
 
 
目の前の警官の瞳が鋭く光る。
 
 
「私は警視庁捜査一課の羽根沢。
 少し、お話を伺ってもいいですか?」
 
 
 
―――・・・
 
 
「ここ最近の旦那さんの様子を伺いたいのですが。
 何か変わったことは?」
 
 
「・・・・・・。」
 
 
沈黙した土井紗江子の様子から、俺は確信した。
 
いや、正確にはこの家に入ったその時すでに目星はついていた。
 
 
吐き気をもよおすような腐敗臭。
 
普通の人間が気にならないはずはない。
 
と・・・なれば、基本的にカミさんは旦那の共犯と考えられるな。
 
 
最近、この近辺で起こっている“連続失踪殺人事件”。
 
その容疑者として浮上したのが、ここの亭主・・・土井亮。
 
こうして事情を聞くために自宅に来たわけだが、もう犯人かどうかなど疑う余地はなかった。
 
 
紗江子は隣に腰掛けている娘に平静さを装いながら話しかける。
 
「・・・美夏、お部屋に行ってなさい。」
 
「うん、ママ・・・。」
 
 
娘がいなくなると、紗江子はようやく話をし始めた。
 
 
夫の様子が最近、おかしいだとか。
 
飯を食わないだとか・・・そんな話を。
 
 
もっと犯行に直接繋がるような話を聞けると思っていた俺は、内心イラついていた。
 
そんなことよりも、この腐った匂いは何だ?と口をついて出そうになる。
 
 
「・・・奥さん、ところで最近この近所で行方不明になった人がたくさんいること、ご存知ですか?」
 
「し・・・知りません・・。」
 
カマをかけてみると、紗江子は露骨に嘘をついた。
 
「本当に?
 私はね、この事件におたくの旦那さんが関与してると思うんですよ。」
 
 
「そ、それは・・・・!」
 
顔を上げた紗江子が、驚いて目を見開いた。
 
その瞳の奥は黒ずんでいて、恐怖が見え隠れする。
 
追い詰めた・・・!
 
そう思った時、突如後頭部に激しい痛みを感じて、目の前は真っ暗になった。
 
 
ゴスッ・・・・
 
 
 
 
 
 
――――・・・
 
 
 
 
「いっつぅ・・・!」
 
鈍い痛みを訴える頭を押さえつつ、俺は気が付いた。
 
辺りは薄暗く、狭い・・。
 
ここは物置だ。
 
小さな小窓から見える景色は、すでに日が落ち夜を迎えていた。
 
 
「くそっ・・!」
 
ダメ元でポケットを探ったが、当然のごとく携帯電話は取り上げられている。
 
単独で捜査していたことが裏目に出た。
 
同僚は俺がここにいることさえ知らないだろう。
 
 
俺を殴って気絶させたのは、きっと土井亮だ。
 
最初から家にいたのか、それとも気付かぬ間に帰宅したのか・・・。
 
どちらにせよ、これでホシは土井亮で間違いないだろう。
 
 
しかしなぜ、俺は生かされた?
 
基本的に、殺すことも出来たはず。
 
 
頭の中の考えをまとめていると、物置の扉の向こうからこちらに近付く足音が聞こえてきた。
 
 
さぁ・・・俺を殺す気か?土井亮・・・。
 
基本的に、ピンチだな。
 
 
“基本的に”は学生時代の同級生、森野の口癖だった。
 
すっかりうつった自分に、こんなときだが笑えてくる。
 
死ぬ間際に思い出すのがアイツのことなんてな・・・・。
 
 
扉の前で止まった足音。
 
ギイとドアノブがゆっくりと回る。
 
 
こめかみを冷たい汗が流れた。
 
開かれた扉の先に立っていたのは、案の定ここの家主・・・土井亮。
 
 
「羽根沢といったな・・・刑事さん。」
 
「ああ、そうだ・・・。
 それで、俺をこんなところに閉じ込めてどうするんだ?
 行方不明の人たちも、お前がやったんだろう!?」
 
せめて真相を明らかにしてやる!と問い詰めると、土井亮は何の感情もない表情で静かに言った。
 
 
「・・・・世の中にはな、知らないほうがいいことだってあるんだよ。
 アンタは刑事だ。
・・・殺すと面倒なんでな、逃がしてやる。
 そのかわり、もう俺たち家族には手を出すな。」
 
 
妙な口ぶりだ。
 
コイツ・・・本当に犯人なのか?
 
俺の中に疑念が生まれる。
 
その時、―ピンポーンとインターホンが鳴った。
 
 
「チッ・・・誰だ、こんな時に。」
 
土井亮は目で、俺に“大人しくしていろよ”というと、玄関にいるだろう妻に怒鳴りつける。
 
「おい!誰も入れるなよ!!」
 
 
 
―「・・・パパ、何してるの?」
 
 
あどけない声・・・。
 
廊下に一人の少女が現れた。
 
あまりにも突然で、俺はもちろん・・・父親であるはずの土井亮も驚いて少女を見つめる。
 
それは昼間も会った、この家の一人娘・・・土井美夏。
 
 
「美夏ちゃん!」
 
 
土井亮が娘に暴力を振るう危険があると察した俺は、美夏ちゃんに慌てて呼びかけた。
 
しかし、少女は怯えた表情をするどころか、暗い瞳でただ責めるように父親を見つめている。
 
 
「は・・はぁ・・・!!」
 
その瞳にひるみでもしたのか、土井亮は震えて慄いた。
 
どういう訳か、さっきまで脅していたはずの俺に向かって、助けを請うような目を向ける。
 
 
「け、警察はまずい・・・!
 お・・・俺は良かれと思って・・・!」
 
壁に背中をぴったりとくっ付け、土井亮は娘に震える声で言い訳のように口にした。
 
 
 
なんだ・・?;
 
何を言っている?
どうなってるんだ?
 
 
 
「駄目じゃない、“ご飯”逃がしちゃ・・・。」
 
 
 
5歳の少女の小さな唇が、俺をさして“ご飯”と言った。
 
 
― !
 
全身の毛が粟立ち、俺はその時ようやく悟る。
 
 
この家に潜んでいるのは、連続誘拐殺人事件の犯人なんかじゃない。
 
 
 
もっとおぞましいものだ。
 
 
 
 
 
――・・・
 
 
 
夫の怒声に怯えながらも、土井紗江子は玄関の扉を開ける。
 
 
もう誰も来なければいいのに・・・。
 
心で願うこととは反対に、指はドアノブを回す。
 
 
 
「はい、・・・どちら様・・・?」
 
 
玄関を開けると、そこに立っていたのは若い青年だった。
 
昼間来た、刑事よりも若い・・・。
 
 
白く長いコート・・・一体、何者だろう?といぶかしみながら、紗江子は青年を値踏みする。
 
 
「失礼、道を伺いたいのですが。」
 
透き通るような声で、青年が言った。
 
 
 

 
 
 
 
美味しそうね。
 
きっと、美夏も喜ぶ・・・。
 
 
 
 
To be continues・・・Ⅱ
 
 
ここらでちょっとホラーなお話を書いてみたつもりですが、どうでしょうか?;
ちょっとでもホラーちっくになってれば御の字ですw
 
後編では、やっと出てきた魔戒騎士の活躍に乞うご期待ww(笑)
この家の秘密もそこでようやく明らかになります。
そして、事態が少しずつ・・・。
 
 
さて、一二三の挑戦が始まります・・・!
どれだけの読者様が、お付き合いしてくださるのか・・・!?(不安w)
 
そして、果たして、羽根沢刑事は役に立てるのか・・・!?ww
 
その時、カオルは・・・。

次回もおたのしみ頂ければ幸いです。 
 
 
今回のタイトルの元ネタとなったマザーグースを参考までに・・・


Th
The crooked man / ねじくれ男

ねじくれ男がおりまして ねじくれ道を歩いてた
  There was a crooked man, and he walked a crooked mile,
ねじくれ垣根の木戸のそば ねじくれお金を拾ってね
  He found a crooked sixpence against a crooked stile;
ねじくれねずみを捕まえた ねじくれ猫を手に入れて
  He bought a crooked cat, which caught a crooked mouse, 
ちっちゃなねじくれあばら家に そろって住んだということだ
  And they all lived together in a little crooked house.

 

拍手[27回]

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Comments
そして誰もいなくなった(笑)
一二三様
こんばんわ♪ 来ましたね~「マザーグース」怪談??
次回が楽しみです。(*^^)v 思わず、オー○ンのダミアンが頭をよぎりましたよ・・・童謡とか童話って、教訓を含ませてるものも多いのですが、実は、裏読みするとスプラッタホラーって結構あるんですよね。
真夏の夜に「開かずの扉」を覗きたい衝動に駆られました。ではでは。
Posted by なまけたろう - 2011.07.31,Sun 23:00:08 / Edit
Re:そして誰もいなくなった(笑)
なまけたろう様ーーー!!;

「開かずの扉」開けちゃらめーーー!!;ww

もともとの牙狼のイメージに近いように書いた話ですが、いかがでしたでしょうか?

オー〇ンのダミアンww分かりますww
意識的には米ドラマの「スーパーナ〇ュラル」に出てくる子供幽霊のようなw感じで書いています。

日本の童謡にもマザーグース同様怖いものがありますよね(かごめ、とおりゃんせとか)、あれってやっぱり教訓なのでしょうか?
子供が危険なものに近寄らないようにするための。

それにしたって怖すぎであるww

あ、でも怖くないと駄目なのかww笑

ふふふ、次回もお楽しみに!
Posted by - 2011.07.31 at 23:30
マザーグースって怖いですよね。
もともとどういう意味で作られたのか
いまいち、わかってない龍鈴ですが
6ペンスの歌は君主の圧政を歌にしたものらしいです。
むかーし読んだ漫画にそんなことが言われてました。
高校時代にマザーグースの歌って合唱曲を歌ったことがあるんですが
『ソロモングランディ』の歌詞とかひどいしw
ソロモングランディ
月曜に生まれて、火曜に洗礼
水曜に結婚して、木曜に病気
金曜に危篤、土曜に死んで
日曜日に墓の中
はい それまでよ

日本語の訳詞なんですけど、なんかひどいw

誰がこまどり殺したの? とか
いきなり殺しですよ・・・こわいこわい

イギリス人は怪談話とか好きみたいですけど
こういうところはちょっとセンスを疑うw
黒すぎるw笑えねぇ~^^;;;
Posted by 龍鈴 - 2011.08.02,Tue 13:08:56 / Edit
Re:マザーグースって怖いですよね。
龍鈴様、メッセージまたまたありがとうございます!!

イギリスは何だかマザーグースとかおとぎ話にブラックユーモアを持たせますよねw
グリムも怖い話多いですし;

龍鈴様が書いてくださった『ソロモングランディ』は、もともとは子供に曜日を覚えさせるための歌だったと言われています。
にしたって、コレはやりすぎww笑

イギリスはホラーが好きな国なんでしょうねw

日本の「とおりゃんせ」はどっこいどっこいと思いますが;
あれを横断歩道の歩行者信号が奏でるのはホントにやめてもらいたいのですが・・・!;(怖)
何が怖いって、歌詞云々の前にあのメロディーラインが・・・!!(震)

はわわ;こ、怖いですーーー!龍鈴さまぁ~~!。・゚(´pωq`)゚・。
↑ 怖いの好きなのに怖がり一二三ww
Posted by - 2011.08.05 at 19:08
なな様、待っててくれて嬉しいですー!
お忙しい中、拍手コメントとってもありがとうございますv

今回は「基本的に」wでお馴染みの羽根沢ががんばります。

後編も応援よろしくお願いします!
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.08.02,Tue 21:49:37 / Edit
龍鈴様、大事な時にはくたくたw一二三です
拍手ご感想とっても感謝です!!ゴッチャンでした!ww

>なんか本家GAROみたい
最高のホメ言葉です!☆ありがとうございます!

よ、よかったぁ~~!ホッ・・
後編もぼちぼちUPしますw

パタリロの「だーれがこっろしたクックロビン!あそれ♪」は一二三の反応に困ったときの常套句でしたww
しかし、同世代は皆知らないパタリロ・・・wworz
面白かったのにw

次回もお楽しみに!
では☆
ぱたぷぴぺぽぱぽ、パタリロ!!☆♪
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.08.02,Tue 21:50:32 / Edit
ちゃーみーママ様、ありがとうございます!
ご感想拍手、とっても嬉しいです!v

怖いものが苦手なのに、頑張って読んでくださって本当にありがとうございます!!w

一二三個人的に、「偶像」の話が一番気持ち悪い話かな、とww笑
板尾さんの演技の気持ち悪さというか頭おかしい人を完璧に演じきっていて、本当にすごいと思いますww

ああいう感じを文章で表現できたら、爽快でしょうねw

精進しまーす!v
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.08.14,Sun 22:06:48 / Edit
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