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Posted by 一二三 - 2011.04.24,Sun

皆様、ご無沙汰しております!一二三です☆


近頃、仕事や私生活が多忙を極め、体調を崩しましてww

ちょっとの間寝込んでました☆

皆様も、風邪やインフルエンザくれぐれも気をつけてくださいね!!



さてさて・・・・やっとのUPなんですが、小説の前にちょっとお知らせが。


来週から2週間ほど、誠に勝手ながら一二三お休みを頂きます・・・orz

メールやコメントにはその間も出来るだけお応えして行くようにする所存ですが、小説UPはちと難しいかもしれません;大汗
(※むしろメールやコメントは大歓迎ww)

ほんとごめんね!!泣(o´д))


帰ってきたらちゃんと「キバ祭り」するからね☆←誰も期待してないwww笑

いえ、鋼牙カオルvがパワーUPして帰って来れるよう、信じて待っててください!!
(とか言いつつwストレスが溜まったらまたすぐ、ひょっこりUPしてるかもしれない;汗)


と、いうわけでw

『初心に還る』意を込めて、今回の小説は鋼カオにも初心に還ってもらいました。


想いが通じ合う前の話です!

むしろ、片想いにもハッキリと達してません・・・!!;(←えぇ?;)


「それでほんとに鋼牙×カオルか?」と皆様にツッ込まれそうですがw


鋼カオです・・・!!(Д)ノ←真顔

とwww強引グマイウェイ☆でUPに踏み切りました。


長期休み前のUPなのに、こんなんで申し訳ない!orz

どうか、皆様が初めて「牙狼」を見て「鋼牙とカオルって良い!!」と思った時のことを思い出しながら読んでもらえると嬉しいです。



では、長くなりましたが「つづき」クリックで 小説 『それが恋とは知らずにいた』へどうぞ!




 


彼女の“一秒”が、いつしか俺の“一秒”に。


 
 
『それが恋とは知らずにいた』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私はつい3日ほど前に、ここ・・・冴島邸へと引っ越してきた。
 
 
勝手に居座ってしまい、少し不躾だったかな?
 
 
でも・・・
 
 
“今後は出来るだけ俺のそばにいろ”
 
 
そう言った「あいつ」の真意は分からないけど、アパートを追い出された今、私には他に行く宛てがなかった。
 
 
頭の中を駆け巡るのは、「あいつ」と出会ってからの数日の記憶。
 
 
ある日突然、私の目の前に現れた黄金騎士――――冴島鋼牙。
 
 
幼い頃に読んだ絵本から、そのまま抜け出してきたかのような姿に夢でも見たんじゃないかと思った。
 
でも、彼は確かに存在していて・・・・
 
私をあのおぞましい化け物から助けた。
 
 
まだ魔戒騎士とホラーのことは良く分からないけれど、少なくともアイツは人間を守るために戦っている。
 
 
 
 
なぜ、彼は人を守るのだろう。
 
 
・・・なぜ、私を助けてくれるんだろう・・。
 
 
そして・・・
 
 
 
 
なぜ、あの時――私を斬らなかったんだろう・・・。
 
 
 
 
ぐるぐると考えていると真夜中を回っているというのに、なんとなく寝付けない。
 
 
 
あーもう!なんでアイツのことばっか考えてるんだろ!
 
 
ふとんをばーーんと蹴りのけてベッドから起き上がると、パジャマの上にカーディガンを引っかぶり廊下に出た。
 
 
しん、と静まり返った屋敷には物音一つ無い。
 
 
暗い廊下を月明かりがぼんやりと照らしていた。
 
 
そうだ!せっかくだし、眠くなるまで月を眺めてようっと!
 
 
絵の題材にもなるし、と私は嬉々として真夜中のバルコニーを目指した。
 
 
 
 
ガラス張りの扉の向こうに、広いバルコニーがある。
 
 
そこから見る月は格別なはず。
 
そっと、ガラス戸のシックなドアノブに手を当てたとき、その向こうに予期せぬ人物を見つけた。
 
 
 
――あ!アイツ・・・・。
 
 
それは、眠れぬ原因・・・・・冴島鋼牙だった。
 
 
手すりに両肘をついて月を眺めているのか、カオルには背を向けていて気付いていない。
 
 
 
彼は普段見慣れている白いコートでも、黒のボディスーツ姿でもなく、白いYシャツに黒のスラックスで、一瞬胸がドキリとする。
 
 
・・・あれ?なんで??
 
 
違和感をうったえる胸に首をかしげた。
 
 
胸が高鳴る理由を頭のどこかで考えないようにしながら、キィと音を立ててガラス戸を開ける。
 
 
さすがに音に気付いた鋼牙は、顔だけ後ろに向けた。
 
 
「・・・・なんだ、お前か。」
 
 
至極、つまらなそうな声音。
 
 
なんだ、とは失礼ね!
 
 
頬を膨らませながらも口にはせず、不遜な態度のまま彼のところまでツカツカと近寄る。
 
 
少し距離を離して、鋼牙と同じく手すりに手をついた。
 
 
 
「・・・・・。
・・・・・・何の用だ。」
 
やっぱりいつものように、どこか不機嫌そうな彼。
 
 
そんな態度ばかりとられていると、私の方だって気分悪い。
 
 
「別に!
 ただ・・・ちょっと寝付けなくて。」
 
 
こちらに目もくれず、夜の景色を眺めている鋼牙に・・・対抗とばかり私も目線を反らした。
 
 
「・・・・あなたそんな格好で寒くないの?」
 
 
「別に。」
 
 
「きっと冷血漢だから、寒さも平気なのね!」
 
 
「・・・俺にだって気温を感知することぐらい出来る。」
 
 
ムキになられると、こっちだってムキになる。
 
 
「へぇ~、それは知らなかったわ!
 寒いって分かってて厚着しないなんて、よっぽど常識が無いのね!」
 
 
 
「・・・・・・。
・・・・もしかして心配しているのか?」
 
 
不意にじっと顔を見つめられて、どきまぎする。
 
 
ほんと、男のくせになんて綺麗な顔してるんだろ・・・・。
 
 
思わず見とれてしまい、彼の澄んだ瞳に吸い込まれそうな気さえした。
 
 
・・・って!ばかばか!なに考えてんの!?
 
 
「はぁ!?ばっかじゃないの!
 私があなたなんかの心配するわけないじゃない!
 自意識過剰すぎ!」
 
 
ドキドキと高鳴る胸を静めようと、声を張り上げる。
 
どういう訳か、必死な自分・・・・それなのに、彼はいたって冷静だった。
 
「そうか・・・。」とだけ答えて素っ気無い。
 
再び月に視線を戻した鋼牙の横顔は、白く美しい。
 
剣の切っ先のようだ・・・、と思った。
 
 
 
冷たい性格や、失礼な言動を差し引けば・・・・彼はきっと女性にモテるのだろう。
 
もちろん、魔戒騎士でなかったら・・・の話だけど。
 
 
 
画家である私にとっても、彼の容姿は確かに魅力的だ。
 
 
・・・でも、それはあくまでも被写体として。
 
 
 
彼を描ききるには唯一欠けているものがある。
 
いつも憮然とした態度の鋼牙の・・・・“笑顔”を捉えることが出来たなら・・・。
 
 
 
もしも・・・・、仮に“恋人”という存在がいるなら、その人の前では笑顔を見せるんだろうか?
 
 
「ねぇ・・・・ひとつ聞いてもいい?」
 
 
「・・・・なんだ?」
 
 
 
「恋人とか・・・・・好きな人って・・・いる?」
 
口に出すと照れくさい。
 
なんだかとても恥ずかしいことを聞いているような気がして、私は目線を自分の手に落とした。
 
 
しかし、彼は当然とばかりに抑揚もなく返す。
 
「いない。」
 
 
「昔も・・・?」
 
 
「・・・・。
・・・なぜ、そんなことを聞く?」
 
怪訝な表情で睨みつける鋼牙に、私の表情も硬くなっていくのが分かった。
 
 
「別に・・・。
 ただ・・・興味・・・。
 今まで、誰かのために戦おうって思ったこと無いの?
 愛する人を守りたい、とか・・・。」
 
 
「無い。」
 
 
・・・・寂しい人なんだね・・・。
 
私の中に侮蔑と同情が芽生え・・・・、そんな自分を軽蔑する。
 
 
「じゃあ、あなたは何のために戦っているの?」
 
 
「自分のためだ。
 ・・・お前だってそうなんじゃないのか?」
 
 
眉間の皺をさらに深くした鋼牙は、明らかに鬱陶しそうだ。
 
核心を告げられて、何も言い返せない。
 
 
「そう・・・だけど。
 でもいつかは・・・・誰かのために絵を描きたいって思うよ・・・。」
 
 
私の意志などまるで興味がない、という態度の鋼牙・・・・、それでも彼の心の内を探りたかった。
 
 
「あなたは?
 今のままでいいの?
 ずっと一人で生きて、一人で戦って、一人で生きていくつもり?」
 
 
「ああ・・・。」
 
 
「もしも、この先・・・・あなたを好きになって、一緒に生きていきたい、って言ってくれる人が現れたら・・・・どうするの?」
 
 
 
「同情する。」
 
 
 
ズキリと言葉が突き刺さった。
 
なぜだろう・・・・胸が苦しい・・・。
 
 
辛い気持ちになる理由もわからないまま、私はいつしか当り散らすように鋼牙に話していた。
 
 
「そんなのおかしいよ。
 一人っきりで生きてくなんて・・・・なんでそれで満足できるの?
 バカみたい・・・!」
 
 
「・・・なんなんだ、さっきから!
 お前には関係のないことだ!」
 
 
苛立ちを顕に鋼牙は怒鳴る。
 
 
私にだってわかんないよ・・・!
 
 
なぜこんなにもあなたが気になるのか。
 
なぜ、あなたの一言一言に傷付くのか。
 
 
 
もう・・・わかんないよ・・・!!
 
 
ただ、月を眺めたかっただけなのに・・・穏やかな気持ちはどこかに飛んでいってしまった。
 
 
刺すような痛みで目の前が歪む。
 
 
言葉を交わせば互いを傷つけることしか出来ない・・・。
 
 
 
そんな自分と鋼牙が辛かった。
 
 
 
零れる涙が、手すりを掴む手の甲に落ちる。
 
 
それを見た鋼牙が重いため息をつく。
 
 
「駄目だな・・・・俺は。
・・・お前がなぜ泣くのかも分からない。」
 
 
ぼそりと呟かれた言葉は、私にははっきり聞こえなかった。
 
え・・・?と目じりに溜めた涙を指で押し留めながら彼を見上げると、もうさっきまでの不機嫌な顔じゃなくて・・・。
 
瞳の奥底に優しい光が見えた。
 
 
 
それに驚いたのも束の間、突然彼はその大きな掌を私の額に押し当てる。
 
「わっ!た・・!」
 
 
目元を隠されて、鋼牙の表情は見えない。
 
 
「カオル・・・。」
 
 
優しい声で名前を呼ばれて、全身が硬直した。
 
視界を覆われて、よりいっそう聴覚が敏感になる。
 
 
「他人のために描きたい、と思うお前の気持ちは間違っていない。
 大切なことだ・・・・。
 ・・・決して忘れるな。
 これからたとえ、どんなに辛いことがあったとしても。」
 
 
まるで、これから悪いことが起こることを知っているかのような口ぶりに違和感を覚えたが、私はじっと鋼牙の声に耳を傾けた。
 
 
「その代わり、俺は・・・。
 俺は、あと一秒でも生きるために命がけで戦う・・・!」
 
 
“誰のために”とは言わなかった。
 
 
 
私から手を離すと、鋼牙はサッと背を向けて「・・・・・風邪をひくなよ」とだけ言い残すとバルコニーから出て行った。
 
 
・・・・なんなのよ、一体・・・///
 
赤い顔で、彼が触れた額に指を当てる。
 
 
優しいのか、冷たいのか、わかんない・・・。
 
 
彼に向ける気持ちの正体は、今はまだ分からない。
 
 
いつかは・・・答えが出るのだろうか?
 
私が誰のために絵を描くのか。
 
そして、彼は誰のために戦うのか。
 
 
一人になったバルコニーで、カオルは少しの間だけ月を眺めた。
 
 
 
 
―――・・・・
 
 
ガラス戸を閉めた鋼牙は、そっと振り返ってカオルを見つめる。
 
 
月を眺めている彼女の背に向かって、鋼牙は再び誓いを立てた。
 
 
 
 
俺は、あと一秒でもお前が生きるために・・・命がけで戦う。
 
 
 
 
《・・・・鋼牙。
 あと100日足らずの命だ。
 深入りはよせ・・・・。
 ・・・・報われない想いなら辛くなるだけだ。》
 
 
警告のように言う魔導輪に、答える声はなかった。
 
 
 


 
 
 
 
 
 
残された命が例えほんの一秒でも、命がけでカオルを守る。

カオルが生きることが、いつしか鋼牙の生きることにも繋がっていく・・・・
そんな二人が好きですww!!

彼女の一秒が鋼牙の一秒に。


皆様の心にも伝わるといいなぁ。





 
しかし、これで・・・初心に還った気持ちになり、また意欲が湧きますw
 
 
 
 
必ず戻る。2週間後を信じて待ってろ。

拍手[51回]

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Comments
しゃーりぃ様、拍手ありがとうございます!
どうもです!

そうですね、しゃーりぃ様のおっしゃるとおり、このお話が時系列では一番早いものになりますね。

両方自分で気付いてない両片想い。

不思議な人たちだなぁ・・・・(゚ω゚*)

これからも応援よろしくお願いします!
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.05.29,Sun 23:20:11 / Edit
なな様、書き手冥利に尽きます!
拍手コメントいつもありがとうございます!

そうですね、鋼牙だけが知ってるっていうところがミソですよね・・・。

カオルはカオルでこの頃は何も訳が分からないので、これからの展開を思うと切なくなります。

鋼牙とカオルって想いが通じ合う前も通じ合ってからも色々思うことが出来て、素敵ですね。

TV版では2人と一緒に、見ている人も気持ちを成長させてきたんだなぁ(しみじみ)


思いのこもったご感想ありがとうございました!

Posted by 一二三(管理人)です - 2011.05.31,Tue 00:09:37 / Edit
咲大様、それはきっと恋ww
返信遅くてすいません!orz
拍手コメント感謝です!!

「優しい鋼牙にも冷たい鋼牙にも萌える・・・!」とのことw

咲大様のお気持ち一二三にもよく分かりますww

一二三もツンツンされたひ・・・・!(*´Д`)。*
※デレていいのはカオルにだけw
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.05.31,Tue 00:13:30 / Edit
めめ様、いつもお世話になっております
ご心配&返信滞納ごめんなさい!!

めめ様~~泣
ありがとうございます!
拍手頂けるとお元気なことが分かり、とっても嬉しいです。

そして「一二三のファン」発言・・・・!?

どっきんこ☆(*´Д`*)
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.06.09,Thu 23:54:42 / Edit
こげうー様、お心遣い感謝です
応援ありがとうございます!

一二三がんばります!!

アダルトな2人も早々にUP出来るよう、微力ながらも続けていきますね♪

楽しみに待っててくださいv

では、またのお越しを☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.06.09,Thu 23:56:58 / Edit
るり様、拍手感謝です!
はい!わかりました☆

一二三身命を賭して、これからも鋼牙を思春期にします!!ww笑



Posted by 一二三(管理人)です - 2011.06.09,Thu 23:58:38 / Edit
心太様、拍手たくさんありがとうございます!
メッセージThanksです☆

わわわ;UPお待たせしてすみません!(;´Д`)
楽しみに待っていてくれて、とってもありがたく思います。

これからも遅延気味の一二三に、どうぞ発破をかけて下さいませ!orz

頑張りまーす!
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.26,Tue 23:32:44 / Edit
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