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Posted by 一二三 - 2010.11.14,Sun

おわたー!!(o)

「水槽」クラッシュ☆シリーズついに完結です!

999hitなので最初は鎧に関して何か書こうと思っていましたが、一二三の鋼牙とカオルに対する想いが強すぎました・・・!

正直言って、「水槽」~「生命」のくだりは牙狼本編で、完璧に描かれていたんですよ。過不足なく。
だから、今更一二三がなにか言う必要はないんではないか?とずっと思いながら書いていました。

きっとそのあたりは、ここに来てくださっている牙狼ファンの方たちなら百も承知かな、と。




そんな完成されている物語に、何か付け加えることがあるだろうか。
野暮なんじゃないだろうか、と。


もうほんとにどうしたものかいな、とかなり悩みました。

今だから言えることですが、実はこの『protezione/ 守護』 3回書き直しました・・・!!ω・`;)なんてこったい。


しかも3つとも全 然 話 違う・・・;

自分の文才の無さに泣いたひと時でもありました。

世の中やってみなくちゃわからないことってありますよね。
今終わってみれば、このシリーズは無くてもよかったんじゃないかと思えるものですが、書いてわかったこともいくつかあります。

それは自分の文才の無さとか、そういうものと、あくまで一二三の中の鋼牙とカオルのイメージに、ある種の決着を付けられたこと。

そういう意味では書いてよかったと思います。

最初『febbra alta』をUPした時は皆さんに受け入れられるかどうか不安だったんですが、思いのほか好評でびっくりしました。



こんな駄文サイトですが、これからもどうぞよろしくお願いします。


つづきクリックで小説 『protezione』へどうぞ。

 
 
「必ず戻る。信じて待ってろ。」
 
 
 
「きっとだよ!」
 
 
 
まったく、もう!
 
女の子のほっぺた、ぶっ叩くってどういう神経してるの!?
 
帰ってきたら、絶対仕返ししてやるんだから!
 
だから・・・
 
守ってよね、絶対。
 
 
 
 
 
『protezione』
 
 
 
 
 
 
「あ。
 笑った。」
 


 
紅蓮の森から帰ってきて、目が覚めた時の鋼牙の顔。
 
今すぐ鉛筆を握りたいと思った。
 
 
「・・・なんでだろ?
 鋼牙と出会ってからまだ100日くらいしか経ってないのに、すごく懐かしいと思っちゃった・・・。」
 
 
横になったまま、どこか宙に浮いた心地で独り言のように語りかけると、鋼牙は心配したのか眉をしかめた。
 
「・・・大丈夫か?
 もう少し寝ていろ。」
 
その様子が今までと全然違ってるように思えて、私はちょっとこそばゆくなる。
こんな時は甘えてもいいよね・・・?
 
「うん・・・。
 でも、ちょっとだけ・・・。
 寝付くまで側に居てくれる?」
 
 
「ああ・・・。」
 
ザルバも黙っている。
 
ついさっきまで、賑やかだったのにね。
 
 
 
 
恐怖と不安に怯えていた頃が嘘みたいに穏やかで優しい時間。
 
寒い冬の朝に目覚めたときの暖かい布団。
 
その心地よさに似ている。
 
 
「鋼牙・・・ごめん。」
 
「ん?」
 
 
「鋼牙はいつも守ってくれてたのに・・・。
 私・・・・全然、分かってなかった・・・。」
 
「・・・俺も何も言わなかった。」
 
「うん。そだね・・・。
 鋼牙・・・しゃべるの下手なんだもん・・・。」
 
 
「上手い下手があるか?」
 
「あるよー。
 私も下手だから・・・よく分かる。」
 
 
「お前も?」
 
「うん。
 指輪・・・外して欲しくなかったのに・・・外してって言った。」
 
 
「それは“あまのじゃく”だろう?」
 
 
「じゃあ、鋼牙もあまのじゃく・・・」
 
 
「何でだ・・・」
 
少し笑って答えた。
 
 
「・・・外すんじゃなかったな。」
 
「それもやだなぁ・・・。」
 
 
どっちだ・・・と言いつつも、さほど気にした素振りもなく椅子の背もたれに体を預ける鋼牙。
 
・・・ボロボロだね・・・。
 
私のせい・・・だよね?
 
すごく疲れてるだろうに・・・、それでも側に居てくれてる・・・。
 
 
 
 
「俺も・・・悪かった。
 お前をホラー狩りのエサに使っていたことは事実だ。
 血は浄化出来た。
 もう、ホラーに狙われることもない。
 俺と一緒にいる必要も・・・・」
 
「いいの!
 何も言わなくていい・・・。」
 
私の言葉に鋼牙は未だ納得出来ないし、困惑した様子だった。
 
鋼牙は・・・優しいから、自分のしたことを許せないんだと思う・・・。
 
でも、そんなこと関係ないんだ・・・。
 
だって、鋼牙が私を守ってくれたことに変わりはないんだから。
 
 
たとえ、エサに使ってても・・・ううん!
 
エサだなんて鋼牙はきっと思ってなかった。
 
あの時、言ったもの。
私の描く絵がもっと見たいって。
 
エサだから必要なんじゃない。
 
 
そう思っていいよね?
 
側にいても・・・いいよね?
 
 
 
 
「今度は・・・指輪がなくても大丈夫。」
 
 
 
 
言った言葉の真意が鋼牙に伝わったのかどうか分からない。
 
でもきっと、伝わってるよね?
 
だってさっきから表情固まってるもの。
 
 
「・・・もう寝ろ。」
 
ほら・・・話をごまかした。
 
 
「ずるい」
 
頬を膨らますと鋼牙は幼子をあやす様に言う。
 
「・・・いい子にしてろ。鼻つまむぞ・・・。」
 
それでも食い下がってみた。
 
「まだ眠くないもん。」
 
だってまだ鋼牙と話したい。
 
 
「俺は眠い・・・。」
 
「・・・横暴ね。」
 
「なんとでも・・言え・・・。」
 
 
眠そうな鋼牙の声を聞いていると、元々眠かった私は簡単に眠りに誘われる。
 
 
「ね・・・こうが・・。」
 
「・・・ん・・?」
 
 
「・・・ありがと・・。」
 
 
あの時、引き止めてくれて。
ずっと、守っていてくれて・・・。
 
本当にありがと・・・。
 
それから・・・・
 
これからも・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「・・・安心しろ・・・・必ず守ってやる・・・。」
 
 
 
 
ねむれよいこよ。
 
 
 
 
あ~~~~、終わったーーー!!
多少間が飛んだような気がしますが(思いっきり飛んでますがな;)、間はTV版を見返して皆様で補完してくださいね☆(←投げたwww)
スイマセンorz
 
『protezione』は守護という意味です。
“守る”という言葉は牙狼では特別な意味を持ちますよね。
すごく重い言葉だと思います。
人は皆、何かを守って生きているんですね。
 
さてさて、紆余曲折ありましたが、やっとこさ999 hit記念小説3部作完結しました。
もちろん二人の未来はこれで終わりではないので、色々ムフフvな話をこれからごにょごにょと吐き出して行こうかなッ・・と!!
 
 
よろしかったら、これからもどうぞお付き合いください!一二三でした~☆
 
 
 
 

拍手[32回]

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Comments
りん様、拍手泣くほど嬉しいです!
毎回、拍手の度にメッセージありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。

メッセージ本当に励みになっています!
いつもありがとう、ありがとう、ありがとうございます!!(3連打☆)

一二三の駄文が「疲れた日々の癒し」ですって!?
そんなこと言われたら一二三頑張っちゃいますよ?
めっちゃ頑張っちゃいますよ?



よっしゃ、やりますよーーー!!どこまでも!

りん様を癒すためなら、どこまでも!!



Posted by 一二三(管理人)です - 2010.11.17,Wed 22:24:09 / Edit
小夜様、いらっしゃいませ!
はじめまして、拍手ありがとうございます☆

一二三も可愛いカオルに日々やられております!
肘井さんは本当にチャーミングですよね♪

少しでもカオルの可愛さを表現できるように、頑張って精進します!

これからもよろしくお願いします。
Posted by 一二三(管理人)です - 2010.11.17,Wed 22:33:02 / Edit
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