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Posted by 一二三 - 2011.09.16,Fri
  
一二三です!(`・ω・´)
 
連休前にいっちょUPだ☆
 
返信も描きものも色々溜まっています;すいません!
 
連休は大阪にデート|・ω・*)ウフ に行ってくるので、帰ってきたら返済しやす☆

月曜に何か出来上がってたらまたUPするように努めますね♪
 

 
 
さて、皆様は道路は好きですか?
 
危険だから好きじゃない、って人もいるかな。
 
一二三は結構好きなんです。
 
夜の高速道路とか運転は怖いけど、遠くに見える街の明かりがたまらなく切なく好きなんです。
昼間は人が多いサービスエリアが夜になると物寂しくなるギャップとか。
 
きっちり整備された国道のシンメトリーさとか、ポツポツある外灯のちょっと不気味な色、住宅が密集する小さな路地、農道やあぜ道。
 
 
道路が好きな人は、いろんな道を写真に収めたりもしますよね。
そこには誰も写ってないのに、なぜか人の温かみがあったりする。
 
道は人が敷くものだからかもしれない。
 
 
 
道は時に人を惑わせたりもする。
 
開放感のある巧みな迷路だと思う。
 
あれー?;こっちだっけ・・・。
 
感覚で進もうとするから迷うんですよねw
 
 
 
迷った道も、わたしの道です。(by麦焼酎『二階堂』)
 
 
 
~道の歩き方~
 
  • カオルのモノローグ
  • 一二三が文字の道を迷走しているw
 
 
一二三の迷い道にお付き合いしてくださる方は つづきクリックでモノローグ 『道』へどうぞv
 

  
 
 
 
 
私に見える『道』がある。私に見えない『道』がある。
 
あなたはそれを教えてくれる。
 
 
 
あなたに消せる傷がある。あなたに消せない傷がある。
 
私はそれを受け止める。
 
 
あなたのためになるのかな?
 
答え切れない私の道は危うげでおぼつかない。
 
 
鳴らし続けている足音はどこへ行くのかまだ分からない。
 
 
それでもどうか、傍らに・・・私をおいてくれたなら。
 
 
 
 
 
『道』
 
 
 
 
 
コンクリートの道を革靴で叩く音が好き。
 
イタリアの石畳に比べたら赴きは劣るし、一歩ごとにジリジリと焼かれている気分がする。
 
 
一見いいとこなさそうだけど、「止マレ」って大きく路面に書いてあるのは好き。
 
横断歩道では、白いボーダーをついつい踏みたくなっちゃうし、小さい頃は道路はお絵かき帳だった。
 
石灰石でなんでもない絵を描くと、一日後には雨で消えちゃってる。
 
雨が降ったあとの道路は光って見えるよね。
 
一度、友達に言ったら「濡れてるんだからあたりまえよ」って呆れられちゃった。
 
 
でも、まだ幼かった私はどうして濡れると光るのか不思議で、色んなものを水びたしにして怒られたっけ。
 
けれど発見もあったわ。
 
光が射さない路面は濡れても光らなかったもの。
 
 
水が光るのは太陽のおかげだって気付けた。
 
 
 
―――
 
 
 
木の床を革靴で叩く音が好き。
 
不思議と家によって違うの。
 
日本は土足で上がったりしないから、ピンとこないかもしれないけれど。
 
きっと木の種類や構造、築何年かで変わるのね。
 
木目を見るのだって好き。
 
ところどころへっこんだ床は、誰かが昔踏みしめた跡。
 
ボロじゃなくて味が出るのは、過去も今も手入れが行き届いているから。
 
 
床と階段で木の種類が違うのを、鋼牙は知ってた?
手すりも違うのよ。
 
 
「そんなこと気にしたことも無い」ってまた呆れられちゃった。
 
一度ゴンザさんの床磨きを手伝ったら、きっと分かると思う。
 
ワックスだって色々あるんだから。
 
 
 
―――
 
 
 
古い本をめくる時の乾いた紙の音も好き。
 
見つけたページを押さえる、とん・・・っていう指の音とか。
 
年季の入った本ってちょっと不思議な匂いがするよね。
 
 
鋼牙が持ってるような分厚い本を書く人って、尊敬しちゃう。
 
私だったら、厚みを見るだけで“書く”ってことに飽きちゃいそう。
 
 
「ここにある多くの本は、一人で書かれたものではなく代々の騎士が書き足していったものです。
 年月とともに、分厚くなっていったのですよ。」
 
 
ゴンザさんの話に、私は驚いた。
 
それってすごいことだと思うわ。
 
本って単なる知識の源って考えてたけど、違うのね。
 
受け継がれていくものの象徴なんだ。
 
鋼牙も次の代のために、何かを書き残したりするのかな?
 
 
「・・途方もない考えだが、いつかは俺の書いたことも誰かの役に立つ日がくる。」
 
受け継がれていくもの。
 
・・・そういうのを、“歴史”って言うのね、きっと。
 
 
 
―――
 
 
 
夕暮れになると、階段の窓から差し込む光が好き。
 
 
光の中にチラチラと白いものが舞っているのをみると、ゴンザさんは顔をしかめるけれど。
 
私は、それもひっくるめて好きよ。
 
なんだか懐かしいから。
 
夕日が傾いてから沈むまでのほんの少しの間、時間があるとき私は階段に座り込んでそれを眺めるの。
 
 
階段の手すりの隙間から、玄関ホールが見える。
 
遠い昔も、誰かがこうして手すりの隙間から見てたんじゃないかしら?
 
大好きな人の帰りを、待ってたんじゃないかしら?
 
 
そう思うと、胸のあたりがほっこりする。
 
この家はちゃんと私を受け入れてくれている、そんな気がするの。
 
『ここはあなたの場所よ、どうぞ』って。
 
 
今私が座っている場所も、いつか未来で別の誰かが同じように座るかもしれない。
 
 
同じように、大好きな人の帰りを待つのかもしれない。
 
 
それは変わらぬ営みのように。
 
 
扉が開いて、彼が帰ってきた。
 
 
「ただいま。」
 
 
慌てて出迎えるゴンザさんの薄くなった頭のてっぺんが見える。
 
手すりの隙間からこっそりのぞき見る私は、まるでいたずらっ子みたい。
 
 
「そんなところでなにやってる。」
 
 
・・・・また呆れられちゃった。
 
 
口を尖らせて立ち上がり、肩をすくめてニヘっと笑うと「子供か」とため息をお見舞いされた。
 
 
 
―――
 
 
 
夢は子供のうちにしかみれない、って誰かが言ったわ。
 
大人になったら、現実が見えてくるって。
 
 
画家になること。
 
それは私の夢、道。
 
“孤高”に思われたくて、“特別”になろうとしてた。
 
 
私はずっと、もっともらしく着飾って生きてきた。
 
子供じみた夢を持ってるクセに、現実なんてそんなものよ、と冷めた目をして。
 
 
手にしてたぬいぐるみを置き去りにして、それで大人になった気になってた。
 
 
 
あなたのせいで一度リセットされた私の道。
 
だから今度は抜き身で生きようと決めたの。
 
ありったけの夢をそこら中に広げて、眺め倒し、
ギラギラした目で、貪欲に好奇心の呼ぶほうへ突き進む。
 
 
なぜ?の答えを知りたいから。
 
 
世の中には知らないことも不思議なこともいっぱいある。
 
あなたはその最たるもの。
 
 
 
―――
 
 
 
出会ってから私達は、高く伸ばしたお互いの鼻をへし折ったし、鋭い爪でプライドも剥ぎ取りあった。
 
お互い結構大きな傷を負ったし、もう二度とやるもんか、と思ったよね。
 
何が問題かって、それでもあなたが手の内を見せないことよ。
 
 
 
私は好奇心旺盛だから、危険なものに首をつっこむし、迷子にもなる。
 
それは時々的はずれで、鋼牙からはぐれることもあるけれど・・・
 
 
だいじょうぶ。
 
今度は私もあなたを探すから。
 
 
 
この『道』を、今度はあなたと一緒に歩くから。
 
 
途中よそ見して、道を逸れる私を叱ってね。
 
私は手のかかる子だ、ってもう知ってるでしょ?
 
 
赤信号で止まると、横道の青信号に惹かれるけれど、「止マレ」は結構好きだから。
 
 
青になったら横断歩道の白だけ踏んでいくから覚悟して頂戴。
 
水溜りは踏むもの。
 
アスファルトを突き破って咲く花を見つけたら、摘むのはかわいそうだから眺め倒すわ。
 
マンホールが面白い目にみえたら、大きな顔を描こう。
 
自転車マークに、描き足して人を乗せちゃう。
 
ねぇ、面倒でも付き合って。
 
 
呆れたため息が聞こえる。
 
 
 
「お前はまともに道路も歩けないのか!」
 
 
ぎゅっと私の手を掴んで、鋼牙は歩く。
 
 
手を引いてくれるのを待ってた、なんて言ったらあなたは怒るでしょう?
 
 
置いていくこともできるのに、私の手を離さないのはなぜなの?
 
ねぇ、教えて。
 
 
 
あなたは素直じゃない人。
 
あなたは嘘吐き。
 
あなたは時々、わたしより正直者。
 
 
 
鋼牙の『道』はまっすぐすぎて、時々ぞっとするから。
 
いっしょに寄り道しようよ。
 
 
 
最初に私に寄り道させたのは、鋼牙。
 
あなたなんだから。
 
 
 
いっしょに歩こう。
 
いっしょに迷おう。
 
色んな寄り道をして、
 
いっしょにこの『道』を行こうよ。
 
 
 
 
いつか未来で、この『道』に名前をつける日が来る。
 
 



 
 
きっと 私達はそれを
 
 
 
『人生』と呼ぶのだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
Never Ending 



世の中にはたくさん「道」がある。
道路だったり、歴史だったり、時間とか、手段、夢、プライド、人生をさしたりとか。
 
今回はいろんな「道」を書いてみました。
 
最初は道路。
次に家の歴史。
受け継がれていく血筋。
遡ったり先へ向かったりする時間。
カオルの夢が辿ってきた道。
カオルと鋼牙の経緯。
これからの『道』。
 
 
スルメイカのような話だ、と思ってもらえたら成功w
 
 

拍手[28回]

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Comments
H.TなGaro
『道』と聞くとビート運動のころの文学を思い出します。


話題が遅れてしまっていますが…
(鋼牙のハードロック話から)
TRIGUNのOPがピッタリだぁ!
http://www.youtube.com/watch?v=SSX58TglZRs&feature=mh_lolz&list=FLDVU4ll1g0hnfRPAKSrQwHQ
Posted by ハルカ - 2011.09.17,Sat 17:50:58 / Edit
Re:H.TなGaro
ハルカ様、メッセージありがとうございます!

>『道』と聞くとビート運動のころの文学を思い出します。
うお;ジャック・ケルアックの『路上』ですか?

確かに、一二三はある種のビートニクやボヘミアンかもしれませんねw
ネット上にはあらゆるボヘミアンが溢れているような気もします。


そしてトライガン懐かしいですww
かっこいいですよね、このOP!
Posted by - 2011.09.21 at 22:38
なな様、拍手ありがとうございますv
成功・・・!?ですかね!;汗
ああ、ほっとします!(;´д`)ありがとうございました!

本当に、いつも拍手ごっちゃんです☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.10.06,Thu 20:17:10 / Edit
こやん様で風の道様、メッセージ嬉しいです!
拍手、まことにありがとうございました!

そうwこやんさんは道が好きそうだな~~vと思ってましたww
的中しました☆一二三やりましたww

これからも一二三の道に遊びに来てくださいませv
お待ちしております☆
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.10.06,Thu 20:17:59 / Edit
ホトトギス様、初めまして!
拍手メッセージありがとうございます!
お返事が大変遅くなってしまい、誠に申し訳ありません。

「凄い」という一言を頂きまして本当に嬉しかったです。
とても重量感のある一言だな、と思います。

自分は何かと多弁に語ってしまいがちなので、そういう一言の重みとか。
ひとつの言葉が持つ強さとか、改めて感じることが出来ました。

ありがとうございました!
また是非、寄り道しに来てくださいねv
Posted by 一二三(管理人)です - 2012.06.16,Sat 00:31:23 / Edit
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