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Posted by 一二三 - 2011.07.10,Sun
あっつぅ!!;
今なら車のボンネットで目玉焼きが焼けるww笑

はぁい!v皆様、おはこんばんちは!一二三でーす!♪

今週、牙狼を見れなかった一二三でーす!!(爆)orz
・・・ああ、もう先週か・・・;

見れなかった理由はこの後、またUPしますね。


さてさてw本題です!

今回UPする小説は~?w

キリ番51000hit ☆ゲット頂いた御仁からのリクエストです♪
おかげさまで、早いものです。

皆様、いつも本当に!お世話になっております!!


気になる今回のお題は!?

『鋼牙を悶々させてください!』です・・・!!

みんな好きねv(笑)

じゃあ、ちゃんと鋼牙が悶々してるか皆でチェックしてネ!v


「つづき」クリックで 小説 『驟雨』へ、よろしくお付き合いくださいませ☆









梅雨明けの湯照りでは、突然の夕立に見舞われることがある。
 
 
一瞬にして周りの景色を変えてしまう豪雨。
 
 
けれど、そのバケツをひっくり返したような大雨の後、訪れるのは・・・。
 
 
真っ黒な雲の隙間から差し込む、光の柱――・・・・
 
 
 
 
 
 
『驟雨』
~51000hit☆御礼小説~
 
 
 
 
「も~~~、ツイてないよ~~!」
 
 
 
 
鬱陶しかった梅雨が明けて、やっと写生に行ける!
 
そう喜び勇んで、曇り空の下屋敷を飛び出した。
 
 
良い場所を見つけて、スケッチブックに景色を写し取っていると、いつしかジリジリとした熱射を浴びる。
 
 
うわ~~、暑っ!!
 
眩しさに右手で目を覆いながら空を見上げると、突き抜けるような青が広がっていた。
 
「わぁーー!!すごい綺麗!」
 
 
曇り空はどこに行ってしまったのか。
 
白いもくもくした雲が、青い空とともに見事な色彩を放っている。
 
 
・・・よし!
 
 
せっかくだからこの感動的な空を書こう!
 
梅雨が明けたのを実感した嬉しさもあって、カオルは嬉々としてスケッチブックの次のページを開いた。
 
 
 
ところが午後4時すぎ・・・・
 
 
どこからともなく真っ黒い雲が現れ始め、辺りの景色は一変する。
 
 
「えーーー!?」と空に向かって文句を垂れると、まるでしかえしとばかりに大粒の雨が降り注いだ・・・!
 
 
「きゃ~~~!」
 
バケツをひっくり返したような雨が突然降り始め、カオルは大慌てで辺りの荷物をかき集めると、どこか雨宿りが出来そうな場所を探す。
 
 
「も~~~、ツイてないよ~~!」
 
びちゃびちゃになった路面を蹴って走り、ようやく公園の大きな木の下へたどり着いたときには、全身ずぶ濡れだった。
 
 
当然のごとく、スケッチブックもごわごわになっている。
 
 
「あぁ~~、せっかく書いたのに・・・・。」
 
 
「 ・・・カオル?」
 
 
え・・・?その声・・・・。
 
くるりと木の反対側を覗くと、同じく相手も覗き返す。
 
「鋼牙・・・!」
 
 
木の幹を隔てた向こう側に鋼牙がいた。
 
彼も夕立の被害にあったらしく、全身濡れている。
 
髪からの雫がぽたぽたと肩に落ちていた。
 
カオルは幹を回って、鋼牙の隣に移動しながら話しかける。
 
「今日、この辺の浄化してたんだ・・・。」
 
 
「ああ・・・・。
 お前は・・・写生か?
 災難だったな。」
 
鋼牙が白いコートの裾を搾ると、水がジャーと地面に落ちた。
 
 
「ぷっ!」
 
「・・・・・・。」
 
 
ずぶ濡れな鋼牙が面白くて、カオルはつい噴き出す。
 
「・・・お前だってずぶ濡れだ・・・。」
 
そう言ってどこかふてくされる鋼牙の様子が、カオルにはかわいく思えた。
 
「ふふふっ、ごめんね!」
 
 
「・・・寒くないか?」
 
「ううん、暑いくらい・・・。」
 
肩が触れ合うくらい距離をつめて、二人で止む気配の無い雨だれを聞く。
 
 
「・・・・雨、止まないね・・・。」
 
 
「・・・・そうだな。」
 
土砂降りの公園には、鋼牙とカオル以外誰もいない。
 
雨のせいか人通りも消えて・・・まるでここだけ別世界になったみたいだった。
 
 
激しい雨の音と、木々から垂れる雨粒の・・・ポツポツという二つの雨音。
 
 
じっと、時が止まったみたいに二人で聞き入った。
 
 
暗い風景なのに、鋼牙と一緒だと不思議・・・怖くない。
 
けれど厚い雲が、遠くで光ったのを見て・・・途端に縮み上がったカオルは、鋼牙の腕にすがった。
 
 
「カオル、怖いのか・・・?」
 
「う・・・・ううん、平気・・だもん!;」
 
 
じゃあ何だ、その腕は。
 
口をついて出そうになった言葉を飲み込む。
 
 
「私達・・・木の下にいるけど・・・雷、直撃したりしないよね!?」
 
「・・・やっぱり怖いのか。」
 
 
「う・・・!誰だって雷鳴ってる時に外にいたら怖いわよ!!」
 
鋼牙はふぅと息をついた。
 
 
「安心しろ。
 
 俺が、守ってやる・・・。」
 
 
肩を強く抱かれて、カオルは鋼牙の胸に体をすり寄せる。
 
 
自分の全てを預けるように。
 
 
正眼に一振りの太刀を据えるように、雨の暗闇を見据えた鋼牙の瞳が強く光っていた。
 
凛々しい横顔に見惚れていると、彼の左腕から揶揄するような声が遮る。
 
 
《お熱いねぇ、御二人さん。》
 
 
はっとザルバの存在に気付き、カオルは慌てて体を離した。
 
「あぁああ///ごめん、ザルバすっかり忘れてた・・・!」
 
 
「・・・・。
 ザルバ、悪いが少しはずしてくれ。」
 
《あ・・・!
 鋼牙っ・・・》
 
鋼牙は中指からザルバを抜き取り、ごちゃごちゃ言われる前にズボンのポケットに入れる。
 
「こ・・・こう、が・・・?
 ど、どうかした?
 雨まだ降ってるけど・・・もう濡れてるし、走って帰る?;」
 
 
「この土砂降りの中をか?」
 
 
「え・・・あ、そっか・・・そうだよね。
 もう少し・・・くっついてても、いい?
 濡れちゃうから・・・・///」
 
二人きりにしてくれたことに、確かな期待をした。
 
 
「ああ・・・。」
 
近付く唇に目を閉じて、カオルは少しだけ背伸びをする。
 
どきどきして待っていると、鋼牙の濡れた手が頬を撫で顎に充てられた。
 
鋼牙はカオルの唇を指で撫でると、薄く開いた桃色の艶やかさに見とれる。
 
 
目を閉じたカオルには、俺がどんな顔をしているのか分からないだろう。
 
 
お前の前ではただの男に成り下がってしまう・・・。
 
自嘲を込めて笑った。
 
 
重ねた唇は甘く、雨にぬれていつもより冷たい。
 
角度を変えて滑らせると擦れ合うところから熱くなった。
 
鋼牙の濡れた髪から落ちる雨粒がカオルの頬を流れていく。
 
 
それを掬い取るように頬にも口付けると、くすぐったさにカオルが身を捩った。
 
胸に内に燻る熱情が、燃え上がりそうになるのを押さえ込む。
 
 
それはもう何度目かの彼女への愛の証。
 
 
・・・・詩人だな、まるで。
 
 
妙にロマンチストなのは雨を理由にさせてもらう。
 
 
濡れた服がカオルの白い肌に張り付いている。
 
俺を煽って止まない彼女の姿も香りも、全ては雨のせいだと言い切れたら・・・。
 
 
鋼牙はカオルから体を離すと、重くなった白いコートを脱いだ。
 
 
「鋼牙?」
 
 
首をかしげるカオルの背中にコートをかけ、すっぽりと覆う。
 
「中まではそんなに濡れていない。
 着ていろ。」
 
 
「?寒くないよ?」
 
 
「・・・・・下着が透けたままで帰るつもりか?」
 
「えっ!?ひゃっ!;
 あ・・・////ありがと。」
 
 
カオルは恥ずかしさで顔を真っ赤にしてコートの前を握った。
 
 
ざんざん降りだった雨は、急にその力を弱め・・・晴れ間が覗いていく。
 
 
黒い雲の隙間から太陽の光が無数の柱のように地上を照らした。
 
 
「わぁ!」
 
美しい光景にカオルが息を漏らす。
 
光が降り注ぐ中、まばらな雨粒が反射してキラキラと光った。
 
黒い雨雲はいつのまにかきれいに消えてしまい、あの暑さが戻ってくる。
 
雨が止むと同時に蝉の声がやかましいほど鳴き立てて、夕立の終わりを告げた。
 
 
カオルは輝く世界を目を瞬いて見つめる。
 
その無邪気な笑顔の横を鋼牙はからかうように通り過ぎた。
 
 
「・・・帰るぞ。」
 
 
「あーー待ってよ~~!」
 
 
びちゃびちゃと路面を蹴って慌てて追いかけてくるカオルを鋼牙はにらみつけてのたまう。
 
 
 
「・・コート・・・引き摺って泥まみれにしたら許さんからな。」
 
「ええぇーーー!無理だよぉ!」
 
 
 
夕立のあと、太陽の光を受けて輝く道を二人で歩く。
 
どこからともなく人々の姿も増えていき、世界は束の間の停止状態から再生へと向かう。
 
 
「ねぇ、鋼牙!
 通り雨に感謝しないとね!」
 
カオルは鋼牙の三歩後ろを追いかけながら話しかけた。
 
「ずぶ濡れになったのにか?」
 
 
「だって鋼牙に会えた!!」
 
 
「・・・ ・・・・良かったな///」
 
 
鋼牙の表情は見えなかったけど、耳が赤くなったのに気付く。
 
「うんっ!
 良かった。」
 
 
 
驟雨に打たれるのも、鋼牙と一緒だと嬉しい。
 
 
一緒だと、世界が輝くの。
 
 
この日の美しい光景を、私・・・
 
 
 
ぜったい忘れない。
 
 
 
 
 
 
―――・・・
 
 
屋敷に帰りつくと、カオルは鋼牙のコートをゴンザに預けて洗面所へと向かった。
 
 
主と執事だけになった玄関ホールで、執事はタオルを渡しながら「はて?」と首をかしげる。
 
 
「あれ?
 鋼牙様・・・・今日お出かけになる前に折りたたみ傘をお渡ししたでしょう?」
 
それなのに、カオル様だけでなく主までずぶ濡れなのはどういうことか。
 
 
「・・・・・。
 ・・・・・カオルには言うなよ。」
 
 
「・・・・・。」
 
 
あきれたような目を向ける執事に、鋼牙は居心地悪くいいわけを述べた。
 
「・・・・・これぐらいの褒美はあって然るべきだ・・・///」
 
 
呆れた目から逃れるように、ザルバを出してやろうとポケットに手を入れると・・・
 
 
 
ガブリと指に噛み付かれる・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
fin
 
 
 
鋼牙が悪いww
そしていじけモードなザルバ(笑)
 
 
みっきー様!お待たせしました☆
51000hit☆頂戴していただき、誠にありがとうございました!
「鋼牙を悶々させて」ましたでしょうか?v
上手くいってるといいです♪
 

拍手[41回]

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Comments
えーと、節電無視します!!
一二三様
こんばんわ
東海地方も梅雨明け宣言しました。
そして猛烈に襲ってくる暑さ・・・
こんなに暑かったのかなぁと今更ながら夏の実感をしつつ、節電を無視しまくっています・・・
うわー今更ながら非国民だ・・自分(T_T)
えーと、今回の、鋼牙って・・・確信犯ですよね? 夕立、ずぶぬれ、雨宿り・・
萌で悶々・・・ブラボーです。
ありがとうございました。<m(__)m>
Posted by なまけたろう - 2011.07.10,Sun 22:19:30 / Edit
Re:えーと、節電無視します!!
なまけたろう様、こんばんは!☆
日本全国、梅雨明けになりましたね!
今日も暑かったです;

こんなに暑いと実質節電は難しいですよね。
熱中症で死んでしまったら、支援どころではないですからw
体調を維持するためにも、クーラーが必要と思うときはつけた方がいいと思います。

一二三も今年は28℃設定で頑張ります!
そのかわり、カキ氷器買おう♪ww

「驟雨」にご感想ありがとうございます!!
こうしてお言葉いただけるととっても嬉しいですv

>鋼牙って・・・確信犯ですよね?

そうなんですよ~~!傘持ってるくせにささないとか、どんだけ・・・!!ww
もし旦那にやられたら、ぶん殴る☆一二三です。(注※鋼牙なら許す。)

こちらこそ、今回もありがとうございました!!
Posted by - 2011.07.11 at 21:44
咲大様、とっても嬉しいです!
拍手メッセージ感謝です!!v
こうしてご感想頂けるととってもありがたい・・・!!

ザルバは怒ったら多分噛み付くだろうなぁww
それ以外に手段無いですもんね☆
新シリーズでそういう展開があれば、すごく見てみたいですね!☆

またのご感想お待ちしております♪
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.07.11,Mon 21:46:11 / Edit
なな様、セブンイレブン(7/11)良い気分♪
拍手メッセージ、今回もきゃわ~~~!!v超嬉しっぴ!!
ほんとにほんとに、ありがとうぃっす☆

ななたんも夕立ネタ、ぜひぜひ書いて欲ぴ~~~!!v

>読んで良い気分。
なんて褒めすぎっすお!☆

ひふみんもななたんの小説にメロメロ~~v!!壁|・ω・*)チラ



・・・・なな様の今回の拍手コメがとっても可愛いらしい文面wだったので、一二三も便乗してみた・・・。
自分で書いてて悪寒が走りました・・・すみません;orz

※吐き気をもよおした方、イラッ☆っとした方、切にお詫び申し上げます。
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.07.11,Mon 22:00:46 / Edit
yumi様、初めまして!!
初めまして、yumi様!
コメントありがとうございます☆管理人の一二三です♪

いつも楽しく拝見しておられるとのことv!
とっても嬉しいです!本当にいつもお世話になっています。

どうぞ今後とも、よろしくお願いしますね☆
またのお越しをお待ちしております。
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.07.12,Tue 22:52:54 / Edit
龍鈴様、ザルバは可愛いです~~!
今回も拍手&メッセージを頂きましてv本当にありがとうございます!!

この話の鋼牙は、めずらしくwずるいというか(笑)
そりゃぁ、ザルバもいじけて噛み付きますよねw

ザルバのキャラが親しみ易いのは、影山さんの声(人柄)も大きく関わってそうです!
髑髏だからって堅いキャラにせず、フラットな感じにしたのは雨宮監督の発想の勝利ですよね。
流石だなぁ~、と見るたび思います。

個人的には「晩餐」の回の(鋼牙)「魔導輪も病院が苦手か。」(ザルバ)「笑い事じゃない。」←やけにキッパリww爆笑

この掛け合い好きですww


またのメッセージ心待ちにしてます♪

龍鈴様、ありがとうございました!!
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.07.12,Tue 22:53:46 / Edit
みっきー様ぁぁーー!!休んで!!;
一二三ですっ!!;(慌)
コメントありがとうございますっ!!

ほんともう、リクエスト小説の感想なんて1年先でも構いませんから;休んでくださいませーーー!!ヽ(;゚Д゚)ノ

無理は禁物ですわよv


すいません;orz
あんまり悶々・・・とは違うかな?;とUPして数日後に気付く一二三・・・・。

>ストレス発散になってます!

ほ・・・ほんと?..._〆(;ωq`)
一二三よかったのね・・・書いてよかったのね・・・・!(感涙)

ありがとう!!☆みっきー様・・・!
あらためて、キリ番ゲットありがとうございました!!

今後ともよろしくお付き合い頂ければ幸いです・・・!
Posted by 一二三(管理人)です - 2011.07.12,Tue 22:55:39 / Edit
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